研究課題
流れの中で空力振動する円柱に対し,その振動変位のフィードバックにより円柱上流に配置された制御体を加振し,円柱の空力振動を増幅させることによって,風力エネルギーを効率的かつ安定的に得るための新たな風力発電方式について風洞実験した.制御体として,従来の円柱の代わりに軽量な平板フラップを用いることによって,より低い制御エネルギーでの振動制御を試みた.その結果,以下の知見が明らかとなった.1. 円柱加振と同様に,特定の時間遅れのフィードバックにより,振動の増幅・抑制が可能である.2. 円柱加振と同様に,ゲインを大きくするほど高い増幅効果が得られた.また,それ以上ゲインを高くしても増幅効果が得られないゲインの限界も同様に存在した.3. 平板フラップと振り子の間の距離の影響については,低風速では距離が大きいほど増幅効果が高く,高風速では距離が小さいほど増幅効果が高かった.4. 平板フラップによる加振は円柱による加振ほど高い増幅効果は得られなかった.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
日本風工学会論文集
巻: Vol.38, No.2 (No.135) ページ: ?
日本風力エネルギー学会論文集
巻: Vol.105 ページ: ?