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2009 年度 実績報告書

実験及び数値流体解析による竜巻状旋回上昇流の検討技術の高度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560503
研究機関徳島大学

研究代表者

野田 稔  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (30283972)

研究分担者 長尾 文明  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40172506)
キーワード竜巻状流れ / 竜巻シミュレータ / PIV / 強風災害
研究概要

本研究は,竜巻による建造物の被害が増加傾向にあることを鑑み,様々な条件下で生成される竜巻状旋回上昇流の室内実験が容易に行える装置を実現すること,竜巻状旋回上昇流の中心付近の流れの特性を把握し,耐風設計にフィードバックすることを目的としている.本年度に得られた成果を以下に示す.従来型の竜巻シミュレータの流入境界部分に,サーボモータによって独立に角度を調整可能な48枚の可動翼を取り付けて,それを制御用パーソナルコンピュータでコントロールする装置を作製した.耐風設計のための基礎情報を得るために,PIVによる中心付近の流速分布を計測し,スワール比の変化と旋回上昇流中心付近の流速分布の変化について検討した.
また,装置の中心とは異なる位置に中心を持つランキン渦を仮定した流れ場によって翼の角度を与えたところ,想定される渦中心とは異なる方向に渦中心が移動することを確認した.想定する位置と実際の渦中心が一致しない理由としては,可動翼だけで制御できるのは流入角のみであり流入量の分布はほぼ一様になっているためではないかと考えられる.この問題を解決するためには,流入部分に多数のファンを配置し,流入量の分布を与えられる機構を新たに組み込む必要がある.
そこで,次のステップとしては,可動翼の枚数と同じ48個のファンを流入部分に配置し,流入量を個別に制御可能な機構を組み込む必要があることから,48個のファンの回転数を個別に制御するためのコントローラの準備を始め,制御プログラムの開発を始めた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 流入角が竜巻状流れ場に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      野田稔, 長尾文明, 山下翔平, 宗田和之
    • 雑誌名

      日本流体力学会年会2009講演論文集, ながれ 28別冊(CD-ROM)

  • [学会発表] 竜巻状流れの流入角による制御の可能性2009

    • 著者名/発表者名
      山下翔平, 長尾文明, 野田稔, 宗田和之
    • 学会等名
      土木学会第64回年次学術講演会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2009-09-03
  • [学会発表] 流入角が竜巻状流れ場に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      野田稔, 長尾文明, 山下翔平, 宗田和之
    • 学会等名
      日本流体力学会年会2009講演要旨集
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2009-09-03
  • [学会発表] 竜巻状流れの生成に対する流入境界の影響2009

    • 著者名/発表者名
      山下翔平, 長尾文明, 野田稔, 宗田和之
    • 学会等名
      平成21年度土木学会四国支部技術研究発表会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2009-05-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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