研究課題
基盤研究(C)
本研究では、塩害劣化の予測モデルを開発している。開発したシステムは、塩害劣化の潜伏期、進展期、加速期をモデル化したものである。潜伏期は、Fickの拡散方程式を用いている。鉄筋の腐食速度は、拡散係数、温度、鉄筋近傍の塩化物イオン濃度の3つの要因から求められる式でモデル化した。ひび割れは、はく離ひび割れ、はく落ひび割れおよび鉄筋に沿ったひび割れの3つのモードを考慮できるモデルをかぶりCと鉄筋径φの関数で求めている。本システムは、瀬戸内海に面した35年経過化した土木構造物の劣化状況を適切に推定できるかを予測した。その結果、実用的な塩害劣化の予測推定モデルを開発することができた。
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構造工学論文集
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