土木鋼構造物の延性破壊照査法の開発に関する研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21560509
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 構造工学・地震工学・維持管理工学
• 研究機関: 名城大学
• 研究代表者: 葛 漢彬 名城大学, 理工学部, 教授 (90262873)
• 連携研究者: 宇佐美 勉 名城大学, 理工学部, 教授 (50021796)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 鋼構造

研究概要

本研究では,鋼製橋脚の基部に着目した繰り返し載荷実験を行い,き裂の発生および進展状況を調べた.また,シェル要素を用いた解析モデルを構築して,損傷度指標による評価手法を提案し,実験結果による検証を行った.なお,実務で適用可能なファイバーモデルに基づく簡易照査法の提案を試みた.さらに,溶接未溶着が存在する鋼製橋脚の隅角部の地震時極低サイクル疲労下における破壊挙動の解明を実験および解析の両面から試みた.

研究成果

• [雑誌論文] 異なる溶接仕上げと未溶着高さを有する鋼厚肉断面梁-柱隅角部の繰り返し弾塑性解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 鈴木俊光, 岩田勝成, 葛漢彬
  • 雑誌名: 構造工学論文集 巻: Vol.58A ページ: 319-332
  • 査読あり
• [雑誌論文] 未溶着を有する三線交差部に止端仕上げを施した鋼梁-柱部材の耐震実験 (2012)
  • 著者名/発表者名: 羽田新輝, 速水景, 曹輝, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 雑誌名: 名城大学理工学部研究報告 巻: 第52号 ページ: 104-111
• [雑誌論文] 異なる未溶着高さを有する鋼厚肉断面梁-柱部材の延性き裂発生の評価へのソリッドモデルの適用性に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 岩田勝成, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 雑誌名: 名城大学理工学部研究報告 巻: 第52号 ページ: 112-119
• [雑誌論文] 異なる未溶着高さを有する鋼厚肉断面梁-柱部材の延性き裂発生の評価へのシェルモデルの適用性に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 雑誌名: 名城大学理工学部研究報告 巻: 第52号 ページ: 120-127
• [雑誌論文] 溶接ビード仕上げ性状が鋼厚肉部材の延性き裂発生に及ぼす影響に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 葛漢彬, 岩田勝成, 速水景
  • 雑誌名: 鋼構造論文集 巻: Vol.18, No.71 ページ: 43-53
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Seismic Performance Evaluation Method for Steel Structures against Local Buckling and Extra-Low Cycle Fatigue (2011)
  • 著者名/発表者名: Ge, H. B. and Luo, X. Q
  • 雑誌名: Journal of Earthquake and Tsunami 巻: Vol.5, No.2 ページ: 83-99
  • 査読あり
• [雑誌論文] 完全溶け込み溶接部に未溶着を有する鋼厚肉部材の延性き裂発生に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 葛漢彬, 小野恵亮
  • 雑誌名: 構造工学論文集 巻: Vol.57A ページ: 479-489
  • 査読あり
• [雑誌論文] 完全溶け込み溶接部に未溶着を有する鋼はりー柱隅角部の耐震性能 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 曹輝, 葛漢彬
  • 雑誌名: 名城大学理工学部研究報告 巻: 第51号 ページ: 154-161
• [雑誌論文] 未溶着を有する鋼厚肉部材の延性き裂発生評価に関する解析的検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 葛漢彬, 小野恵亮
  • 雑誌名: 土木学会論文集A1(構造・地震工学)【特】地震工学論文集 巻: Vol.66, No.1 ページ: 148-161
  • 査読あり
• [雑誌論文] ランダムな繰り返し載荷を受ける鋼製橋脚の延性き裂発生・進展挙動及び照査法の検証 (2010)
  • 著者名/発表者名: 葛漢彬, 藤江渉, 岩田勝成
  • 雑誌名: 構造工学論文集 巻: Vol.56A ページ: 342-355
  • 査読あり
• [雑誌論文] 鋼製橋脚の延性き裂照査法の開発に関する一検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 葛漢彬, 藤江渉, 津村康裕
  • 雑誌名: 地震工学論文集 巻: Vol.30 ページ: 368-377
  • 査読あり
• [雑誌論文] 鋼製厚肉断面橋脚における延性き裂発生の評価に関する実験的および解析的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 葛漢彬, 津村康裕
  • 雑誌名: 構造工学論文集 巻: Vol.55A ページ: 605-616
  • 査読あり
• [雑誌論文] 鋼構造物の延性き裂発生の評価法の実験データによる検証 (2009)
  • 著者名/発表者名: 葛漢彬, 藤江渉, 田島僚
  • 雑誌名: 構造工学論文集 巻: Vol.55A ページ: 617-628
  • 査読あり
• [学会発表] Extremely Low Cycle Fatigue Tests of Steel Beam-Column Members with Welding Defects (2012)
  • 著者名/発表者名: Suzuki, T., Hayami, K. and Ge, H. B
  • 学会等名: Proc. of The International Workshop on Advances in Seismic Experiments and Computations(ASEC2012)
  • 発表場所: Nagoya, Japan
  • 年月日: 20120312-13
• [学会発表] ルートギャップが存在する鋼厚肉部材の未溶着高さおよびフィレット半径の違いによる延性き裂発生・進展への影響に関する実験的研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 羽田新輝, 速水景, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成23年度研究発表会
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] フィレット半径の違いが鋼厚肉部材の延性き裂発生におよぼす影響に関する解析的検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 森翔吾, 速水景, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成23年度研究発表会
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] 鋼製橋脚の延性き裂簡易照査法に関する解析的研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 萩野勝哉, 川島一輝, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成23年度研究発表会
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] 未溶着を有する鋼製橋脚隅角部の溶接ビード脚長の変更による延性き裂発生への影響に関する解析的研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 鈴木俊光, 羽田新輝, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成23年度研究発表会
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] 鋼厚肉部材の延性き裂発生性状に及ぼす継手内部の未溶着高さの影響に関する数値解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 鈴木俊光, 岩田勝, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第31回地震工学研究発表会講演論文集
  • 年月日: 20111100
• [学会発表] ソリッドモデルによる未溶着を有する鋼厚肉部材の延性き裂発生の評価に関する検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩田勝成, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第66回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] 異なる溶接ビード仕上げ条件を有する鋼製橋脚隅角部の延性き裂発生性状に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 岩田勝成, 速水景, 曹輝, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第66回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] 異なる溶接未溶着幅を有する鋼部材の延性き裂発生と進展性状に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 漢彬, 鈴木俊光, 速水景, 曹輝, 岩田勝成
  • 学会等名: 土木学会第66回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] シェルモデルによる未溶着を有する鋼厚肉部材の延性き裂発生の評価に関する検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第66回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20110900
• [学会発表] Cyclic Tests of Compact Sectional Steel Beam-Column Joints with Welding Defects (2011)
  • 著者名/発表者名: Suzuki, T. and Ge, H. B
  • 学会等名: Proc. of the 2011 International Conference on Civil Engineering and Building Materials(CEBM 2011)
  • 発表場所: Kunming, China
  • 年月日: 20110700
• [学会発表] 溶接ビード仕上げが鋼部材の延性き裂発生に及ぼす影響に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 岩田勝成, 近藤有, 富松勇介, 曹輝, 速水景, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成22年度研究発表会
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] 溶接未溶着深さが鋼部材の延性き裂発生に及ぼす影響に関する実験的研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 速水景, 富松勇介, 近藤有, 曹輝, 岩田勝成, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会中部支部平成22年度研究発表会
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] A Seismic Verification Method for Steel Bridge Structures against Local Buckling and Ductile Crack Initiation (2010)
  • 著者名/発表者名: Suzuki, T., Luo, X. Q., Ge, H. B. and Usami, T
  • 学会等名: Proc. of the 9th Pacific Structural Steel Conference
  • 発表場所: Beijing, China
  • 年月日: 20101000
• [学会発表] 溶接未溶着を有する鋼厚肉部材の延性き裂発生に関する実験的研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 小野恵亮, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第65回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] 溶接未溶着を有する鋼厚肉部材の繰り返し弾塑性挙動に関する解析的検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小野恵亮, 鈴木俊光, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第65回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] 鋼製橋脚の極低サイクル疲労に対する照査法の一検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩田勝成, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第65回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20100900
• [学会発表] A Seismic Performance Evaluation Method for Steel Structures against Local Buckling and Extra-Low Cycle Fatigue (2010)
  • 著者名/発表者名: Ge, H. B. and Luo, X. Q
  • 学会等名: Proc. of the 2nd International Symposium on Advances in Urban Safety Conference
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20100300
• [学会発表] 繰り返し荷重を受ける鋼製橋脚隅角部の延性き裂発生評価に関する実験データによる検証 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鈴木俊光, 葛漢彬, 藤江渉
  • 学会等名: 第13回地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造の耐震設計に関するシンポジウム
  • 年月日: 20100200
• [学会発表] ランダムな載荷を受ける鋼製部材の延性き裂発生・進展挙動に関する実験的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩田勝成, 藤江渉, 小野恵亮, 葛漢彬
  • 学会等名: 土木学会第64回年次学術講演会講演概要集
  • 年月日: 20090900