• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

セメント改良した浚渫土,建設発生土の力学挙動の把握と弾塑性モデルによる挙動の再現

研究課題

研究課題/領域番号 21560519
研究機関名古屋大学

研究代表者

中野 正樹  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00252263)

研究分担者 山田 正太郎  名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (70346815)
キーワード地盤材料学 / セメント改良 / 浚渫土 / 建設発生土 / 弾塑性 / 土の骨格構造 / 過圧密
研究概要

名古屋港ポートアイランド浚渫土砂について
(1)有限要素解析によるセメント改良土の力学挙動の再現
セメント改良土のせん断挙動において,セメント改良土供試体にすべり面が入ると,軸差応力はひずみの進行に対し,急激に低下する.この挙動を構成式応答で再現することはできなかった.そこで,供試体を境界値問題と捉え,せん断挙動を有限要素法により解析した.その結果,2種類の拘束圧に対してせん断面と,同時に軸差応力が低下する現象を,定性的に表現することができた.
PI浚渫土だけでなく,東京湾の浚渫土について
(2)セメント改良土の力学挙動に及ぼすセメント添加量の影響
一次元圧縮特性において,セメント添加により改良土の比体積は大きく,「圧密降伏点」が明瞭に現れるようになる.「圧密降伏点」はセメント添加量に応じて大きくなる.せん断特性については,最大軸差応力はセメント添加とともに増加する.有効応力経路は,未改良土の限界状態線を超え,最大軸差応力を示した時テンションカットオフライン近くに到達する.
(3)セメント改良土の力学挙動に及ぼす浚渫土含水比の影響
土セメント比を一定として,浚渫土含水比を変化させた一次元圧縮特性について,浚渫土含水比の増加に伴い,比体積が大きくなり,低荷重レベルの圧縮量が増加している.「圧密降伏応力」を超え,鉛直応力が増加するにつれて3つの圧縮線が重なってくることがわかる.このことから,処理土の圧縮線は土セメント添加率比が同じ場合,一つの圧縮線に漸近してゆくことが示唆される.せん断特性については,浚渫土含水比の低下に伴い,最大軸差応力が増加している.
(4)セメント改良土の力学挙動を表現する新たな構成モデルの開発
セメント改良土のせん断挙動に対する更なる再現のため,有限要素解析とともに,限界状態線の上側での塑性圧縮を表現できる新たな構成モデルを開発した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Undrained shear behavior of dredged soil treated by cement2011

    • 著者名/発表者名
      M.Nakano, K.Sun, E.Yamada
    • 雑誌名

      Proc.5th International Workshop on New Frontiers in Computational Geomechanics

      巻: 1 ページ: 127-130

  • [学会発表] 管中混合固化処理工法を想定したセメント改良土の力学挙動の把握と弾塑性力学に基づく解釈2012

    • 著者名/発表者名
      依田広貴
    • 学会等名
      地盤工学会中部支部
    • 発表場所
      名城大学(愛知県)(発表確定)
    • 年月日
      2012-08-05
  • [学会発表] 練返したセメント安定処理土の力学挙動とセメント安定処理土の骨格構造概念に基づく解釈2012

    • 著者名/発表者名
      笹山哲司
    • 学会等名
      地盤工学会
    • 発表場所
      八戸工業大学(青森県)(発表確定)
    • 年月日
      2012-07-14
  • [学会発表] セメント安定処理された浚渫土の力学挙動に及ぼす養生日数・セメント添加量・浚渫土含水比の影響2012

    • 著者名/発表者名
      岡野雄馬
    • 学会等名
      地盤工学会
    • 発表場所
      八戸工業大学(青森県)(発表確定)
    • 年月日
      2012-07-14
  • [学会発表] 破砕・拡散混合技術による東北地方太平洋沖地震津波堆積物の分別と地盤材料への転化2012

    • 著者名/発表者名
      栖原秀郎
    • 学会等名
      地盤工学会
    • 発表場所
      八戸工業大学(青森県)(発表確定)
    • 年月日
      2012-07-14
  • [学会発表] セメント改良された物理的性質の異なる土質材料の力学特性の把握2012

    • 著者名/発表者名
      岡野雄馬
    • 学会等名
      土木学会中部支部
    • 発表場所
      信州大学(長野県)
    • 年月日
      2012-03-08

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi