研究概要 |
カキ殻消石灰(カキ殻を1000℃で焼成したもの),もしくは工業用消石灰を母材とし,廃石膏・浄水汚泥を添加材とした廃棄物由来の石灰系固化材を製造した.一連の室内実験の結果から,物性の全く異なる種々の処理対象土に対して,一定の改良効果が認められた.それと同時に,本固化材を土質改良材として使用することにより,エトリンガイトと土粒子のロッキング効果を確認することができた.また,本固化材は細粒土に最も適しているものの,粗粒土であっても締固め度を適度に高くすることによって所定の強度を確保できることが明らかになった.
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