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2010 年度 実績報告書

内湾型ROFIにおける河川起源土砂の輸送機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21560543
研究機関九州大学

研究代表者

矢野 真一郎  九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (80274489)

キーワードROFI / エスチャリー / 土砂輸送 / 河川プリューム / 海洋生態系 / 成層構造 / 淡水影響域
研究概要

現地観測については,2010年12月12日に諌早湾内のROFI(淡水影響域)構造の評価に関する観測を実施した.多項目水質計で海洋構造(塩分,水温の鉛直分布)について,レーザー回折式粒度分布測定機器(LISST-100X)にて海水中の浮遊懸濁物(SS)について粒度分布の鉛直分布を測定した.これにより,河川水起源の濁質の特性を把握することができた.一方,2010年5月(観測日:5/8,5/9),8月(8/30),ならびに10月(10/15)にアドリア海北部のトリエステ湾において,国際河川ソサ川から流入する河川水がつくるROFI構造について,多項目水質計による海洋構造観測を実施した.両観測結果の比較より,潮汐条件が大きく異なる両海域において河川水の挙動の特性を抽出することができた.これらの観測結果は,数値シミュレーションの精度検証や,モデルパラメータのチューニングに使用できると期待される
次に,数値シミュレーションについては,3次元の静水圧近似流動モデルに,鉛直方向σ座標系,水平乱流拡散の評価にSub-Gridモデル,鉛直乱流拡散の評価に浮力効果を含むk-ε乱流モデル,干潟モデル(干出・水没モデル),粘着性/非粘着性土砂輸送モデルを組み合わせたモデルを使用して,河川起源の淡水の挙動を再現する流動シミュレーションを行った.その結果,2006年に実施された筑後川の出水時における淡水の挙動について現地観測から得られた挙動を概ね再現することに成功した

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 有明海・八代海における非線形潮汐の特性とその底質輸送への影響に関する数値実験2010

    • 著者名/発表者名
      矢野真一郎,Winterwerp, J.C.,田井明,齋田倫範
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 66(1) ページ: 341-345

  • [雑誌論文] 夏季成層期の有明海における乱流エネルギー散逸率の時空間変動2010

    • 著者名/発表者名
      田井明,志岐慎介,齋田倫範,矢野真一郎,小松利光
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 66(1) ページ: 331-335

  • [雑誌論文] 大規模-斉観測結果に基づく有明海の淡水影響域の評価2010

    • 著者名/発表者名
      矢野真一郎, ら
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 66(1) ページ: 356-360

    • 査読あり
  • [学会発表] 有明海における淡水影響域(ROFI)の評価法に関する一考察2010

    • 著者名/発表者名
      扇塚修平, ら
    • 学会等名
      土木学会第65回年次学術講演会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道)
    • 年月日
      2010-09-03

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公開日: 2012-07-19  

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