研究概要 |
・北米(米国・カナダ)の陸上輸送(鉄道・トラック)ネットワークを取り込んだ国際貨物流動モデルを構築し,2014年に予定されるパナマ運河拡張後の貨物流動パターンの変化について,シミュレーション計算を行った.その結果,運河拡張によって国際海上コンテナ輸送における船舶大型化が進展し,北米およびパナマ運河利用機会のある各地域(東アジア・南米・欧州等)を中心に輸送コスト削減の効果が一定程度期待される一方で,特に米国東海岸地域における港湾の水深が十分でないことが運河拡張効果を限定的にする可能性があることから,これらの港湾における大水深バースの整備を併せて実施することの重要性を示した ・北東アジア(日本・中国・韓国)にフォーカスした貿易・貨物流動の将来シミュレーションを実施した.その結果,上記3カ国の港湾政策が,港湾取扱量の観点からみると競争的といえる一方で,輸送コスト削減の観点からみると共存的であることを示した ・そのほか,日本国内や世界各国の貨物輸送データの更新等を随時行い,このうち日本における45ftコンテナの陸上輸送,および中国における地域単位の貿易・貨物輸送統計データ分析については雑誌・学会等で発表する機会を得た
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