RC造建築物の寿命予測のためには、コンクリートの劣化や鉄筋腐食に及ぼす各種要因の影響を定量的に評価することが重要である。本研究は、コンクリート中の鉄筋腐食速度に及ぼす各種要因の影響を、20年の長期にわたる屋外暴露試験の結果に基づいて定量的に評価したものである。 研究成果は、次のようにまとめられる。(i)ひび割れ発生前の鉄筋腐食速度係数は、塩化物イオン量が0.3%以下の範囲では、かぶり厚さが大きくなるに伴って小さくなる傾向にあるが、0.5%以上の範囲では、かぶり厚さの影響をほとんど受けない。(ii)鉄筋腐食速度係数は、塩化物イオン量のレベルに応じて、本文の式(3)~(7)で表される。
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