研究課題/領域番号 |
21560599
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
湯淺 昇 日本大学, 生産工学部, 教授 (00230607)
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研究分担者 |
山田 義智 琉球大学, 工学部, 教授 (80220416)
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キーワード | 保全技術 / 環境調和型都市基盤整備・建築 / 建築構造・材料 / 環境技術 / 長寿命化 / 鉄筋コンクリート造 / 塩害 / 非破壊検査 |
研究概要 |
(1)塩害調査に用いる試験方法の開発と整備 平成23年度に引き続き、連携研究者澤本とともに、ドリル削孔粉を用いた塩分浸透深さ試験方法(硝酸銀噴霧法)の検討・検証した。また、ドリル径・コア径をかえて試料を採取し、それぞれの径が試験結果に及ぼす影響を検討した。鉄筋腐食深さセンサを試製・検証する。既往の鉄筋腐食度評価方法の検証を行った。 (2)暴露試験方法の整備 暴露場の飛来塩分量を測定し整理した。また、これらの結果とコンクリートの浸透量を比較検討した。 (3)自動モニタリングシステムの開発と整備 WEBモニタリングシステムの整備を行った。 (4)塩害促進試験方法の開発 暴露した結果と既に実施した促進試験の結果と比較し、促進試験による評価方法を検討した。 (5)塩害抑制効果に関する検証と維持管理手法への展開 フライアッシュ・高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートについて、暴露試験を開始させようとしたが、暴露準備が整わず、平成24年度の課題となった。 (6)塩害メカニズムの解明 塩分量、水セメント比の異なるモルタル供試体について、含水率に変化を与え、酸素量をコントロールした密閉容器の中で腐食量を測定した。 (7)実構造物調査から得られる知見の整理 端島(軍艦島)のRC構造物調査に参加し、実構造物の塩害状況を調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
項目により前倒しや遅れが若干見られるが、総体としては概ね順調であると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の後半に入ったことから、これまでのデータ・知見をもとに、維持管理手法の策定、維持管理マニュアルの作成といったまとめの作業に重点を移していきたい。
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