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2010 年度 実績報告書

中・大型試験体によるPRC部材の曲げひび割れ性状制御設計の新展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560602
研究機関大阪工業大学

研究代表者

中塚 佶  大阪工業大学, 工学部, 教授 (60107133)

キーワード曲げひび割れ / 鉄筋付着 / 引張鉄筋比 / ひび割れ間隔 / 拘束コンクリートひずみ / ひび割れ幅推定 / 応力ジャンピング / ひび割れ幅制御設計
研究概要

プレストレスト鉄筋コンクリート(PRC)及び鉄筋コンクリート(RC)構造における設計のキーポイントはひび割れ制御設計である。日本建築学会および土木学会においても、指針・示方書が提示されているが、実大に近い中型・大型試験体に対する適用性には未だ疑義が残る状況である。
本研究は中・大型のRC梁の曲げ試験を行い、ひび割れ制御設計に不可欠な曲げひび割れ間隔・幅に及ぼす引張鉄筋比および鉄筋付着の影響、ならびに応力ジャンピング現象について調べ、以下のうな成果を得た。
1. 引張鉄筋量の30%程度、あるいはp_<tD>=0.24%程度以上の異形鉄筋を用いれば、アンボンド部材のひび割れ性状および拘束コンクリートひずみ(ε_<cm>)は、ボンド試験体のそれとほぼ同様になっていくことを実験的にはじめて明らかにした。
2. ひび割れ発生時に起こる応力ジャンピング現象は引張鉄筋比P_tと密接な関係があり、その発生限界p_tは3%程度であることを実験的・理論的に示した。
3. 昨年度提案した、at/(D-Xn)(b;at:引張鉄筋断面積、D:梁せい、b:梁幅)を変数とするε_<cm>推定式は、異形鉄筋によるボンド試験体の実験結果を概ね推定できることを示した。
4. 本研究で誘導した算定式による最大ひび割れ幅計算値(_cW_<max>)は、実験値(_eW_<max>)を危険率17.7%で推定できることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] RC梁のひび割れ間拘束コンクリートひずみの定量化に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      竹内寿文、中塚佶、佐々木克典、坂田博史
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: Vol.33-2(掲載決定 未定)

    • 査読あり
  • [学会発表] 中・大型試験体に基づくPRCおよびRC梁部材の曲げひび割れ幅推定に関する再検討(その1~その5)2010

    • 著者名/発表者名
      中塚佶、竹内寿文、森田真由美、寒川勝彦、島田安章、坂田博史
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      富山大学(富山県)
    • 年月日
      2010-09-09

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公開日: 2012-07-19  

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