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2010 年度 実績報告書

省力化と高耐震性を目指した鋼・コンクリート合成柱と耐震要素を組合せた骨組の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21560604
研究機関福岡大学

研究代表者

堺 純一  福岡大学, 工学部, 教授 (30215587)

研究分担者 津田 恵吾  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50112305)
キーワード耐震性能 / 混合骨組 / 鋼コンクリート合成柱 / 鉄骨梁 / 鉄骨ブレース / 弾塑性挙動 / 破壊性状 / エネルギー吸収能力
研究概要

薄肉鋼管で横補強した鋼コンクリート合成柱材と鉄骨梁で構成された骨組に鋼製ブレースを耐震要素として組合せた骨組の弾塑性挙動を調べるために,1層1スパン骨組を作成し、圧縮軸力と繰返し水平力を載荷する実験を行った。平成22年度は2層骨組の1層部分の弾塑性挙動を調べるために、柱に変動軸力が作用するように載荷実験を行った。試験体の柱断面の外形寸法は200×200mmで,十字鉄骨を内蔵させた鋼コンクリート合成断面で2.3mm厚の薄肉鋼管で横補強している。梁断面は200x80x4.5x6の溶接H形鋼としている。ブレースは70x70x4.5x4.5の溶接H形鋼を用い,細長比を87としている。試験体の高さはベースから梁断面中心までの距離を1.1mとし、ベースから2.2mの位置に水平力を載荷している。ブレース付骨組とラーメン骨組の試験体をそれぞれ2体の載荷試験を行った。平成22年度の実験の実験変数は変動軸力とブレースの有無であるが、平成21年度の載荷実験と比較し、以下のことが明らかとなった。
1)ブレースの有無に拘わらず両骨組は計算耐力を早期に発揮するとともに,大きなエネルギーを吸収できる紡錘形の履歴性状を示した。
2)ブレースを組込んだ骨組は層間変形角1/100rad.で最大耐力を発揮したが,大変形でブレースが座屈しても骨組の耐力低下は少ない。
3)柱は大変形域に達しても,断面の全塑性モーメントは発揮しているものと考えられるが,目立った損傷はあまり見られず,優れた耐震性能を示した。
4)変動軸力の影響はブレースの座屈発生時期と大変形時の耐力低下に影響を及ぼし、平成22年度の骨組は前年度の骨組に比べ、早期にブレースの曲げ座屈が生じるとともに、耐力低下が大きくなっている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 薄肉鋼管で横補強した鋼・コンクリート合成柱材の弾塑性性状に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      倉富洋、堺純一、田中照久、河本裕行
    • 雑誌名

      構造工学論文集

      巻: Vol.57B ページ: 527-534

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 薄肉鋼管で横補強した鋼・コンクリート合成柱材の弾塑性性状に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      倉富洋、堺純一、田中照久、河本裕行
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: Vol.32,No.2 ページ: 1153-1158

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鉄骨コンクリート柱と鉄骨梁で構成されたブレース付混合構造骨組の弾塑性性状2010

    • 著者名/発表者名
      小川一貴、堺純一、田中照久
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: Vol.32,No.2 ページ: 1117-1122

    • 査読あり
  • [学会発表] 鉄骨コンクリート柱と鉄骨梁で構成された骨組の弾塑性性状2011

    • 著者名/発表者名
      田中勝也, 小川一貴, 堺純一, 田中照久
    • 学会等名
      日本建築学会研究報告九州支部(鹿児島)
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] 鋼・コンクリート合成柱材の弾塑性性状に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      倉富洋、堺純一、田中照久、河本裕行
    • 学会等名
      日本建築学会研究報告九州支部(鹿児島)
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] 鉄骨コンクリート柱と鉄骨梁で構成されたブレース付き混合構造骨組の弾塑性性状2010

    • 著者名/発表者名
      小川一貴, 堺純一, 田中照久
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演(北陸)
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 鋼・コンクリート合成柱材のコンクリートの構成則に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      倉富洋, 堺純一, 田中照久, 河本裕行
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演(北陸)
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2014-06-10  

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