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2011 年度 実績報告書

壁装におけるカビの生育特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21560608
研究機関工学院大学

研究代表者

柳 宇  工学院大学, 工学部, 教授 (50370945)

研究分担者 大澤 元毅  国立保健医療科学院, 統括研究官 (20356009)
鍵 直樹  国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 上席主任研究官 (20345383)
キーワード建材 / 壁装 / 調湿材 / かび / MVOC / チャンバー試験
研究概要

近年、日本では調湿建材と呼ばれる内装材料が注目されている。調湿建材については既往の研究により、室内温湿度の変化や、調湿材を用いることによる室内かび汚染の制御効果の検証といった調湿材の性能を評価した研究結果は報告されているが、調湿材自体のかびの汚染源になるとの報告はほとんど見当たらない。本研究では、諸条件における調湿建材表面でのかび増殖特性を把握するために一連の実験的な研究と実態調査を行っている。
今年度は当初計画の通り、調湿建材を用いたチャンバー実験(基礎実験)を行い、諸条件における調湿建材でのカビ(Cladosporium cladosporioides,Aspergillus niger,Penicillium ponophilum)の生育状況を定量するとともに、カビの生育過程で放出される揮発性有機化合物質(MVOC)の発生特性について検討を行った。今年度とこれまでの研究成果を踏まえて,今年度では建材表面での真菌の増殖速度を定量的に評価できるカビ増殖指数(Mould Growth index、を提案した。MGIを用いることによって,建材評価でのカビ増殖速度は微生物の成長曲線と一致することが明らかになった。一方,本研究の実験条件でのMVOCの発生量が微量であったため,そのMVOCの特定ができなかった。
これまで、建材表面での微生物汚染の評価方法には、JISに規定されたものがあるが、これはかびの発育部分の面積によって評価するものであり、かびの増殖特性に対応した評価方法ではないため、半定量法とされている。本研究で提案する評価指標MGIは建材表面でのかび増殖速度を定量的に評価できるものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 建築一体化空調いおける微生物汚染の実態解明に関する研究-第1報2011

    • 著者名/発表者名
      柳宇, 鍵直樹, 大澤元毅, 工藤裕太, 松鵜悟実, 石松維世, 龍有二
    • 学会等名
      日本防菌防黴学会第38回年次大会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪)
    • 年月日
      2011-08-29
  • [学会発表] 地中熱利用ピットにおける調湿材での微生物汚染の実態調査2011

    • 著者名/発表者名
      工藤裕太, 柳宇, 鍵直樹, 大澤元毅, 長谷川麻子, 松鵜悟実, 石松維世, 龍有二
    • 学会等名
      2011年度日本建築学会大会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京)
    • 年月日
      2011-08-23

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公開日: 2013-06-26  

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