| 研究課題/領域番号 |
21560613
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| 研究機関 | 九州大学 |
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研究代表者 |
古賀 靖子 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (60225399)
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| 研究分担者 |
高雄 元晴 東海大学, 情報理工学部, 准教授 (90408013)
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| キーワード | 建築環境・設備 / 生理学 / 概日リズム / 視覚 / 網膜神経節細胞 / ipRGC / 分光感度 / 瞳孔反射 |
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| 研究概要 |
本研究は、概日リズムの光同調に係わる視覚機能の解明を最終的な目的として、視覚の基本特性である分光感度、および日中の覚醒水準に関する作用スペクトルを明らかにする。概日リズムの光同調に関与する網膜内の光受容器、すなわち内因性光感受性網膜神経節細胞(intrinsically photosensitive retinal ganglion cell ; ipRGC)は、視蓋前域オリーブ核にも軸索を投射して、瞳孔の対光反射にも関与している。このことを利用して、ヒトにおいて、単色光刺激に対する縮瞳率を基に、概日リズムの光同調に係わる分光感度を調べる。ただし、ipRGCは視細胞からの入力も受け、分光感度には複数の光受容器の影響があるため、平成22年度はデータの収集と蓄積に注力した。また、ipRGCに対する視細胞の影響を調べるため、異なる光順応状態で瞳孔反射を測定できる装置を製作した。
日中の覚醒水準に対する光入力の影響を検討するため、マウスにおいて、覚醒に関与する青斑核のニューロン活動の分光応答特性を調べた。恒暗条件においた後、マウスに波長の異なる単色光刺激を呈示し、神経活動のマーカーであるc-Fosの発現量を免疫組織化学的に検索した。その結果、光入力は青斑核の応答に対して抑制的に働き、その効果は短波長光の方が強いことが示唆された。既往の研究により、網膜からの直接的な光入力を受ける視交叉上核で、c-Fosの発現量は光量の時間積算値に関係することが示されている。覚醒水準に関する作用スペクトルを求めるには、青斑核についても、光刺激の呈示時間を変えてc-Fosの発現量を調べる必要がある。また、単色光刺激の波長条件をし増やす必要があり、そのため光刺激装置に改良を施した。
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