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2012 年度 実績報告書

養分循環実現のためのエコトイレの性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 21560619
研究機関東海大学

研究代表者

高橋 達  東海大学, 工学部, 准教授 (50341475)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードコンポストトイレ / 堆肥化 / し尿処理 / パッシブ加熱 / エコトイレ / バイオトイレ
研究概要

住宅での利用を想定して,屎尿分離型や水分排除機能付きの国産コンポストトイレの衛生的処理能力,パッシブ加熱の可否について,連続使用実験や数値シミュレーショを行なうことにより以下のことが明らかになった。
1) 屋外仮設用の屎尿分離型コンポストトイレ2基を6人でメーカー初期設定条件で使用した場合,電熱ヒーターの常時稼動によりA社トイレで200~250W,B社トイレで150~200Wの電力が使用されていた。それにも関わらず,両トイレともに高温発酵が促進されず,内容物平均温度の上昇が28 ~ 39℃に留まった。
2) A社トイレでは,1)で述べたように高温発酵が促進されず水分蒸発が促進されず,かつ,セパレート便器での屎尿分離が実施されない場合に,内容物の質量含水率が70%以上,ORPが-28~-23mVになり,内容物の嫌気的状態になることが確認された。
3) メーカー初期設定条件で,延べ人数がA社トイレで376 人,B社トイレで109人で使用したところ,臭いが気にならない,もう一度トイレを使用したいという回答の割合が両トイレともにほぼ100%であり,コンポストトイレに対する受容の度合は低くなかった。
4) 一次発酵期間7日間で内容物温度の40℃上昇と質量含水率の65%から50%への減少に要する投入量の3倍で廃食用油を投入するとともに, 糞便を4 回/day, 尿を20回/day 投入した連続使用実験では, 電熱ヒーター・ファン・ブロアーを全停止状態で内容物平均温度45℃以上の継続時間が100h以上になった。A社トイレに廃食用油を7L/week 投入する場合のみ高温による病原生物の無害化の条件である45℃以上の継続時間が120h以上を満たせなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国産屎尿分離式コンポストトイレの処理性能とそのパッシブ加熱に関する研究2013

    • 著者名/発表者名
      高橋達・石原衣梨
    • 雑誌名

      日本建築学会環境系論文集

      巻: 第78巻 第687号 ページ: 401-407

  • [学会発表] 高発熱添加材によるバイオトイレの高温発酵とその投入限界に関する実験2012

    • 著者名/発表者名
      櫻井謙祐・高橋達
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [図書] 最高にわかりやすい建築設備2012

    • 著者名/発表者名
      柿沼整三
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      エクスナレッジ

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公開日: 2014-07-24  

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