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2009 年度 実績報告書

多心型シティリージョンの持続可能性 ESDPに呼応した欧州都市動向分析

研究課題

研究課題/領域番号 21560630
研究機関千葉大学

研究代表者

岡部 明子  千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70361615)

キーワード空間政策 / シティリージョン / 持続可能性 / 都市開発
研究概要

本研究は、「シティリージョン単位において経済競争力の面のみを評価すると、必ずしも多心型ネットワーク構造のほうが単心型より優位だとはいえないが、直面する人口減少や気候変動の影響を考慮して環境・経済・社会を統合した持続可能性で判断すると、多心型が優位といえる」という認識を、文献レビューを通してまず確認することが目的であった。分析した結果、時代的な推移が明らかになった。すなわち、単心型で巨大化する都市の弊害に直面し、多心型を指向するようになり、そのメリットを探す傾向が見られ、多様な価値軸で評価が試みられるようになった。他方、近年、ネットワーク型ガバナンスが現実のものとなるや、その問題点を指摘する論文が増える傾向にあることがわかった。
また、中東欧都市・地域調査を実施したところ、西側に比べて競争力の劣る中東欧地域では、地域空間構造として多心型が単心型かを選択する状況にあるわけではなく、欧州ネットワークに組み込まれていくことは不可避ななかで、広域化した地域のひとつのセンターとなる戦略を持たざるを得ない現実がわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 規模縮小下で蘇る『空間の履歴』2010

    • 著者名/発表者名
      岡部明子
    • 雑誌名

      地域開発

      巻: 546巻 ページ: 19-15

  • [雑誌論文] EU広域化で目覚める中東欧都市と地域 第1回:ヨーロッパ全体における中東欧の戦略的位置づけ2009

    • 著者名/発表者名
      岡部明子
    • 雑誌名

      季刊まちづくり

      巻: 23 ページ: 100-108

  • [雑誌論文] EU広域化で目覚める中東欧都市と地域 第2回:成長する地中海観光と衰退する重工業2009

    • 著者名/発表者名
      岡部明子
    • 雑誌名

      季刊まちづくり

      巻: 24 ページ: 114-120

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公開日: 2012-07-19  

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