研究課題/領域番号 |
21560635
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小松 尚 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80242840)
|
研究分担者 |
小篠 隆生 北海道大学, 工学研究科, 准教授 (00250473)
鶴崎 直樹 九州大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (20264096)
|
キーワード | 地域 / まちづくり / 大学 / 連携 / キャンパス / 公共空間 / マネジメント / コミュニティ再生 |
研究概要 |
主な研究成果は以下の通りである。なお、(1)(2)については、建築学会大会(2009月10月)において発表予定である。 (1)地域のまちづくり主体と大学が連携体となって、コミュニティ改善事業やキャンパスおよび公共空間の整備を行うアメリカの事例として、ペンシルバニア大学(フィラデルフィア市)を含むエリアをマネジメントしているユニバーシティ・シティ・ディストリクト(UCD)とハワード大学(ワシントンDC)の近隣地区の取り組みについて現地訪問し、大学側と地域側の関係者にヒアリング調査を行い、資料収集を行って分析をした。連携体を形成するに至った経緯、現状の活動、組織体系、資金の確保方法について把握できた。 (2)アメリカ合衆国連邦政府住宅都市開発省(HUD)内の大学連携室を訪問し、大学を核にしたコミュニティ改善・再生と大学改革の実施を支援する補助金メニューに関して調査した。また、関連資料から、補助金の内容や採択先についての分析を行った。(1)の事例に関しては、ハワード大学周辺での取り組みにおいて、HUDからの補助金が各種の連携事業の着手に際して有効であったことが把握できた。 (3)国内事例として、地域の要望を得て設立された公設民営大学である東北公益文科大学における酒田市周辺での取り組みと大学の体制について、関係者へのヒアリングを行いながら成果や課題の分析を行った。またその成果の一部は、建築学会大会パネルディスカッション(2009月8月)の招待講演の際に発表した。 (4)前年からの継続研究の中で本研究に関連が深い研究として、金沢大学の角間の里山自然学校におけるキャンパス緑地の保全活用に関する大学と近隣住民の協働事業について分析・考察を深め、その成果が建築学会論文報告集(2009月10月)に掲載された。
|