研究課題/領域番号 |
21560635
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小松 尚 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (80242840)
|
研究分担者 |
小篠 隆生 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00250473)
鶴崎 直樹 九州大学, 人間環境学研究科, 准教授 (20264096)
|
キーワード | 地域 / まちづくり / 大学 / 連携 / キャンパス / 公共空間 / マネジメント / コミュニティ再生 |
研究概要 |
最終年度として、大学と行政、地域関係者の協働体制づくりと計画・マネジメントの方向性について、成果発表に向けた取りまとめ作業を行った。具体的には以下に述べる。 (1)本研究のテーマ関連の深い米国の先行事例である2事例について、具体的には、地方中核都市における大規模公立大学(コロンバス市のオハイオ州立大学)、地方都市に立地する小規模私立大学(ウースター市のクラーク大学)の取り組みについて、昨年度までに行った現地調査および分析結果を、建築学会のオーガナイズド・セッション論文(梗概審査付き)として投稿、発表した。さらに、前者(オハイオ州立大学)と昨年度に発表した実施したペンシルバニア大学の事例について、大学周辺地域の再生に向けたプログラムとその仕組みづくりについて考察した論文を、日本建築学会論文集に投稿した(2012年4月現在で査読中である)。 (2)自治体と大学双方にとって重要な課題となっている省エネ・低炭素化に向けた計画やマネジメント方法について、米国ケンブリッジ市の気候変動抑制計画とハーバード大学、MITのサステイナビリティ計画およびキャンパス計画の関連性について、3者の計画書とヒアリングから分析し、建築学会のオーガナイズド・セッション論文(梗概審査付き)として投稿、発表した。 (3)東日本大震災によって大きな被害を受けた東北地方の復旧復興事業に関し、東北地方に立地する大学の役割や大学間連携について、アンケート調査と現地調査をもとに分析を行った。その結果は、情報交流シンポジウム(第15回)(建築学会主催2010年8月22日於早稲田大学)で発表した。 (4)International Sustainable Campus Networkの年次総会(2011年6月スウェーデン)に参加し、持続可能な地域社会と大学キャンパスの実現に向けた世界各地の方策に関する情報収集を行うとともに、名古屋大学の取り組みを報告し、研究者や各大学の担当者と議論を行った。
|