研究課題/領域番号 |
21560643
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
松本 真澄 首都大学東京, 都市環境科研究科, 助教 (60229573)
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研究分担者 |
上野 淳 首都大学東京, 都市環境科研究科, 教授 (70117696)
吉川 徹 首都大学東京, 都市環境科研究科, 教授 (90211656)
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キーワード | 地域活動 / ニュータウン / 女性 / 地域施設 / 図書館 / 教育文化運動 |
研究概要 |
我が国最大級のニュータウンである多摩ニュータウンは、ストック・マネジメントの局面に入っている。今後も多くの人々が地域継続居住を果たすためには、コニュニティなどのソフト面の充実と地域施設再編などのハード面の整備が、両輪として有効に機能していくことが重要となる。地域コニュニティの醸成には、さまざまな地域活動の存在が不可欠であり、これまで活動の多くを担ってきた女性に着目することが有効だと考える。さらに、開発期間が長期化した多摩ニュータウンは、他のニュータウンと比較して、地域活動の変遷と、まちの発展及び施設整備との相互関係を捉えやすい面がある。そこで、多摩ニュータウンで行われてきた女性を中心とした地域活動の代表的な事例を取り上げ、活動経緯、個々のメンバーのかかわり方、活動拠点との関連性を整理し、それらの相互関係を明らかにした上で、その変遷を検証することを目的とする。 本年度は、収集した資料および活動メンバーへのインタビュー調査の結果にもとづき、活動内容、活動期間をはじめとして、当初の活動から新たに展開した活動への関わりについて整理を行い、それらの活動が行われている拠点との関連性について検討した。活動の変遷という観点からは、当初より同じ活動を続けながら活動内容や活動拠点が大きく変化したケースや、活動内容をその時々のライフステージによって変化させながらも、地域活動自体を継続させるケースなど、ニュータウンにおける活動の典型的事例を抽出できた。特に、最近では高齢者を対象とした様々な活動が試みられている。さらに、ニュータウンの施設計画に対して積極的に係わりをもってきた活動もあり、ニュータウンの発展過程をふまえつつ地域活動とその拠点との相互関係について分析を行った。
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