本年度の研究成果は次の通りである。 1.なぜ仮設市街地が必要とされたか-阪神淡路大震災後の仮設住宅計画の失敗 (1)住民がコミュニティから引き離され、孤立し、無気力になったり孤独死が続出 (2)住民がバラバラとなり復興まちづくりに際してコミュニティとしての意見が集約できなかった 2.中越震災被災者・山古志住民のための陽光台仮設市街地の実態把握を行った (1)住戸タイプと住戸割当て計画の実態 (2)仮設市街地の配置計画 3.陽光台仮設市街地における菜園計画と仮設住宅団地内の空地における野菜や花卉の栽培の実態 (1)生きがい健康農園の計画と利用実態 (2)仮設住宅団地内空地における野菜や花卉の栽培の実態 4.陽光台仮設市街地におけるボランティアなどのより住民への生活支援活動の実態把握 (1)ボランティアセンターの活動報告書にみる生活行事 (2)ボランティアセンターの活動報告書にみる住民への生活支援活動の実態 (3)ボランティアによる住民への生活支援に活動の延長としてのLIMOの復興支援員活動 5.関東大震災時の(財)同潤会による仮設市街地の建設事例調査 (1)仮設市街地建設の経緯 (2)仮設市街地の住宅計画と施設計画 (3)仮設市街地の「処分計画」と実態
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