企業の被害実態の把握、物理的被害と経営的な被害の関係解明のための分析等、主に基礎的データの収集と分析、簡易な被害予測手法の実用化に向けた開発を行った。 (1)企業の被害実態の把握2008年の岩手・宮城内陸地震被害の実態を把握するため、アンケート調査と現地ヒアリング調査を行った。 (2)被害のデータベース化、および物理的被害と経営的な被害の関係についての分析 2008年の岩手・宮城内陸地震被害のデータベース化と、2004年新潟県中越地震および2007年能登半島地震との比較分析を行った。 (3)建物・生産設備等物理的被害及び経営的被害額に関する簡易な被害予測手法の開発 先の分析に基づき、簡易な被害予測式を検討した。 (4)防災カルテの高度化 簡易防災カルテと視覚的に理解しやすいレーダーチャートでの提示をweb上で公開し、詳細防災カルテとその表示手法のさらなる高度化を検討した。 (5)事業継続計画(以下BCP)の概念図に基づく企業防災診断指標の確立 パターン化にあたっては、新潟県中越地震で被害を受けた企業のヒアリング調査を行い、診断指標について検討した。
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