研究成果として主に下記の3つの成果を得た。 (1)成長制御の観点から、CNWの成長過程を明らかにした。グラフェン層が基板に平行に成長して、その後、垂直に成長することを明らかにした。さらに、成長初期にはナノダイヤモンドが生成されることも明らかにした。 (2)いくつかの基礎物性についても観測に成功した。電気伝導特性ではナノグラファイト特有のアンダーソン弱局在が起こることを明らかにした。その他にも水素吸着のシミュレーションではドメイン境界への優先的吸着を明らかした。 (3)応用研究では、特に触媒電極への応用において重要な成果を得た。白金触媒のユニークな吸着状態やその高い触媒活性は実用化を期待させるものである。また白金代替触媒電極の可能性について提案することができた。
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