研究概要 |
チタン基材に,各種の水溶液中において陽極酸化処理を施すことによって,用いた水溶液に含まれるアニオン,カチオン,官能基を含有するチタニア皮膜を作製した.これらのチタニアで被覆したチタン・インプラントをラット脛骨に14日間埋植し,インプラント表面への硬組織生成量から,骨伝導性を評価した.その結果,皮膜に含まれるアニオン,カチオン,官能基による骨伝導性への影響はほとんど認められなかったものの,骨伝導性はインプラント表面の親水性・疎水性に極めて強い影響を受け,親水性表面ほど高い骨伝導性を示した.
|