• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

SOFC用低温超酸化物イオン伝導性ランタン-ケイ酸大型単結晶の新規育成技術確立

研究課題

研究課題/領域番号 21560730
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

中山 享  新居浜工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (50300637)

キーワード焼結法 / セラミックス / 種結晶 / 固体酸化物型燃料電池
研究概要

代表申請者らが従来Nd : Y_3Al_5O_<12>系で培った「焼結法による単結晶育成」技術により、ランタン-ケイ酸単結晶の作製を試みた。単結晶素材(多結晶体(セラミックス))のサイズは直径10mm×長さ10mmとして、浮遊帯溶融法(FZ法)によって作製した種結晶に用いて育成実験を行った。単結晶素材は十分な緻密化が必要なため、通常の金型成形に加えて、本科学研究費補助金にて購入した卓上型プレスCIPを用いてバックアップ成形を合わせて行った。本研究の単結晶育成には、当初1750℃以上の温度が必要であると予測していたため、平成20年12月導入した超高温電気炉(最高使用温度:1800℃、常用使用温度:1750℃)に用いた。実験の結果、当初の予測通り、1750℃か、それ以上の高温が必要であると判断された。しかしながら、現時点では単結晶育成が種結晶から2~3mm程度までしか進んでいない。各種育成条件(育成温度、炉内温度分布、昇温速度など)を検討中であるが、1750℃以上の長時間使用で超高温電気炉の発熱体に与えるダメージが予想以上に大きく、断線による発熱体交換補充が現在の大きな問題点となっている。
以上の結果から、本科学研究費補助金の研究課題である「焼結法による単結晶育成」技術によりランタン-ケイ酸単結晶育成を実現できる可能を明らかにすることができた。しかしながら、平成21年度の当初目標であった直径10mm×長さ10mmサイズ単結晶を得ることは達成できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Oxide ionic conductivities of apatite-type lanthanum silicates and germinates and their possibilities as an electrolyte of lower temperature operating SOFC2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Higuchi, M.Sugawara, K.Onishi, M.Sakamoto, S.Nakayama
    • 雑誌名

      Ceramics International 36

      ページ: 955-959

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi