乾燥時における農水産物のタンパク質分解酵素活性と抗酸化性に及ぼすUV-Aの影響

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21560783
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 化工物性・移動操作・単位操作
• 研究機関: 八戸工業大学
• 研究代表者: 青木 秀敏 八戸工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10118185)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 乾燥 / 農水産物 / UV-A / 抗酸化性 / アミノ酸 / 酵素活性

研究概要

乾燥は収穫された農水産物に適用される加工方法である。乾燥は伝統的に直射日光にさらす天日乾燥が用いられてきた。一般的に天日干しされた農産物水産物は温風乾燥品より美味しいと言われている。その違いが太陽の各種波長の光の影響なのか、外気の気温、湿度、風速の影響なのかは不明である。そこで、本研究では収穫された農水産物のタンパク質分解酵素活性と抗酸化性に及ぼすUV-A照射の影響を検討した。その結果、青とUV-Aの光照射が抗酸化性を増大させることがわかった。

研究成果

• [雑誌論文] 天日干しが旨い理由と光照射乾燥法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青木秀敏
  • 雑誌名: 食品と容器 巻: Vol.52 No.12 ページ: 770-776
• [雑誌論文] Effects of ultraviolet-A irradiation on the quality of harvested agricultural products during the drying process, International Society for Horticulture Science (2011)
  • 著者名/発表者名: H. Aoki, K. Sukegawa and Y. Daikokuya.
  • 雑誌名: Acta Horticulturae 907 VI International Symposium on Light in Horticulture ページ: 101-104
  • 査読あり
• [学会発表] Ultraviolet-A irradiation drying system for harvested agricultural and marine products (2011)
  • 著者名/発表者名: O. Kanzaki and H. Aoki
  • 学会等名: 2011 Taipei International Invention Show & Techno Mart
  • 発表場所: Taipei
  • 年月日: 2011-09-30
• [学会発表] 天日干しが旨い理由を解明し旨み成分と機能成分を増大させる光照射乾燥法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青木秀敏
  • 学会等名: 2011国際食品工業展アカデミックプラザ
  • 発表場所: 東京ビックサイト
  • 年月日: 2011-06-07
• [学会発表] タンパク質分解酵素反応に及ぼすUV-Aの影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鈴木栄勲、青木秀敏、助川和弘、内沢秀光
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第57回大会
  • 発表場所: 東京農業大学
  • 年月日: 2010-09-02
• [図書] からだと光の事典 (2010)
  • 著者名/発表者名: 青木秀敏, 他120名
  • 総ページ数: 371-374
  • 出版者: 朝倉書店
• [備考] 新聞掲載:「紫外線でうま味増大、農水産品の高付加価値化へ"光"」デーリー東北、2011年11月24日第1面
• [産業財産権] 抗酸化性物質もしくは生理活性物質含量もしくはヌクレオチド量含量を増大させる農産物または水産物または畜産物の光処理方法 (2010)
  • 発明者名: 青木秀敏、鈴木栄貴、大黒屋優
  • 権利者名: 青木秀敏
  • 産業財産権番号: 特許、特願2010-185971
  • 出願年月日: 2010-08-23