研究概要 |
本年度は3カ年計画の2年目に当たり,(1)燃焼単一パルスデトネーションおよび(2)非燃焼パルス流の発生装置の設計製作(3)busemann翼可視化実験を主に行った. (1)燃焼単一パルスデトネーション 昨年度に酸素,水素,メタンの当量比を変化させたデトネーションデータおよびデトネーション管推力測定を行った.その結果,本研究目的である発電磁性体の運動量より低いこと結果となり,本年度は発電磁性体をモデルとした鉄製円筒飛翔実験を実施した.その結果,デトネーション管推力のほぼ2倍の推力が得られ,本実験装置では効率的にデトネーションエネルギーを運動エネルギーとして取り出せることが確かめられた. (2)非燃焼パルス流の発生装置の設計製作 窒素,酸素,水素を電磁バルブで制御する回路,配管,パルス実験を行い,1Hzで1気圧充填が可能なシステムを構築した. (3)busemann翼可視化実験 デトネーション装置とは別に,流れ場の基本特性を把握するため,衝撃風洞を設置しH21年度製作したbusemann翼を測定部に設置し,超音速流れのテスト実験を行った.この装置でほぼマッハ2の流れに対する流れ場の確認実験が可能となった. 以上のように,若干の遅れはあるものの,デトネーションによる発電性能の実験ができる設備を構築した. 次年度は発電システムの構築と発電性能の評価,およびbusemann翼性能実験を行い,結果をまとめる予定である.
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