平成22年度の研究実績は以下のとおりである。 平成21年度には、等品位リサイクルの可能性を示すことができた。 しかし、実機サイズの双ロールキャスターには、実験サイズの双ロールキャスターには見られない欠陥が発生することが明らかになった。つまりノズルの先端にメタルが凝固するという現象である。準固相線温度範囲の広い合金は、ノズル先端で半凝固状態のメタルが付着しやすいことが明らかになった。 平成22年度には、ロール周速、注湯温度、凝固距離によりこれを改善できることが分かった。また、ロール径に対して付着が発生しないロール幅が存在することも予測できることが判明した。 不純物FeとSiが結合し、Mg_2Siの析出量が不足する場合、Siを添加せずに不純物として存在するCuを利用して強度低下を防ぐことができる可能性を示唆することもできた。
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