研究課題/領域番号 |
21560854
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
貝原 巳樹雄 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20290687)
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研究分担者 |
千葉 悦弥 一関工業高等専門学校, 電気情報工学科, 準教授 (90163732)
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キーワード | ハロゲン光源 / LED光源 / ロックインアンプ / 変調 / 拡散反射 / 積分球 / 光ファイバー / 正反射 |
研究概要 |
研究の目的はプラスチックの種類判別を実現する、普及型の低コスト判別器(分光器)を開発することである。H21年度には、判別器の主たる構成パーツ、ハロゲン光源、チョッパー、モノクロメーター、センサー、ロックインアンプ、アンプとADコンバーターとモノクロメーターを駆動するステッピングモーターを結合し、スペクトルの取得を実現した。このうち、判別器の核心部分の一つである特殊な増幅器、ロックインアンプを試作した。さらに、ハロゲン光源とは異なる性質を持ち、変調の容易なLED光源を用いて、チョッパーを利用しないタイプの判別器の可能性を確認できた。H22年度には、具体的なプラスチック試料の測定を開始した。H21年度にその可能性を見出したLED光源を利用する場合、発光波長領域が狭い帯域であることから、判別には、より高分解能が必要となることがわかった。開発したロックインアンプについては、そのチューニングの容易さや安定性について検討を重ね、実用的なアンプへと改善した。また、H21年度までは、プラスチックの透過光を測定する方式であったが、より実用的な方式として反射方式の測定を開始した。その結果、正反射光の検出によるスペクトルの歪みに対する対策の必要性が浮上した。そこで、試料からの反射光を積分球+モノクロメーター+センサーで測定する方式、積分球からの受光を光ファイバーを用いてモノクロメーター+センサーへ入射する方式、さらに、積分球を用いないで、光ファイバーにより試料へ光を入射し、反射光も光ファイバーにて受光しセンサーにて受光する方式の三種類の測定方式について比較検討を進めている。
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