研究課題/領域番号 |
21560865
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
菊池 満 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 上級研究主席 (10150525)
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研究分担者 |
永見 正幸 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究嘱託 (70370442)
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キーワード | トカマク / 運動量バランス / トロイダル回転 / 新古典理論 / 磁場方向粘性力 / 不純物 / ポロイダル回転 |
研究概要 |
研究実施計画に基づき1)新古典理論によるプラズマの流れと径電場の関係の評価を行った。本年度は、初年度として、まずは新古典理論による磁気面上の流れの構造、粘性力の機構、諸物性量の体系化を図った。また、それらがJT-60の実験において果たした役割についてまとめた。その上で、運動量バランスにおいて小さな寄与しかしない電子を除いた、主イオンと不純物に関する運動量、熱流束バランス方程式から、不純物と主イオンのトロイダル回転、ポロイダル回転の表式を導出した。これらの成果は以下のように具体化した。 1.成果1:磁気面上の運動量バランスにおける物理の体系化:新古典理論を用いてトカマクプラズマ回転の基礎となる磁気面上の運動量バランス方程式の体系化を進め、その成果を小著「物理学と核融合」(京都大学学術出版会)において第7章"衝突輸送"として出版した。 2.成果2:米国物理学会(APS)において、プラズマ自発回転やRWM安定化を含むトカマク定常化に係わるJT-60の23年間の研究成果を口頭発表した。 3.成果3:プラズマ自発回転やRWM安定化を含むトカマク定常化に係わるJT-60の20年間の研究成果をAIP Proceedingsに論文として掲載した。 4.成果4:日本物理学会年会において、不純物イオンと主イオンのプラズマ回転の特性の違いに関する評価結果に関する講演を行った。
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