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2011 年度 実績報告書

細胞質分裂時におけるセプチンタンパクの修飾制御の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570003
研究機関学習院大学

研究代表者

菊池 淑子  学習院大学, 理学部, 研究員 (00138124)

研究分担者 上園 幸史  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (30251408)
キーワードセプチン / SUMO化 / ユビキチン化 / 細胞質分裂 / ユビキチンリガーゼ / SUMOリガーゼ
研究概要

出芽酵母の母細胞と娘細胞の境界領域であるネックに局在するセプチンリングは細胞質分裂前に、hourglass状から90度回転して2本のリングへと構造変化を起こし、分裂後に脱重合する。本研究はセプチンのユビキチン化、SUMO化、リン酸化などによる修飾に着目して、細胞質分裂における、それぞれの役割を解明することを目的とした。
1)セプチンのSUMO化やユビキチン化:M期から細胞質分裂時にセプチンCdc3、Cdc11、Shs1はSUMOリガーゼSiz1により一時的にSUMO化された.また、Cdc3はRsp5ユビキチンリガーゼ依存的にユビキチン化されるが、PYモチーフには依存していなかった。最近、ポリSUMO結合体を基質とするユビキチンリガーゼSlx8・Slx5が報告された。Cdc10-Siz1やCdc3-Smt3 融合タンパクをsiz1, rsp5, slx5, slx8変異株に過剰発現させて、細胞増殖阻害や形態変化を観察した結果、セプチンのSUMO化はセプチンの脱重合を誘導すること、ポリSUMO化されたSiz1がSlx8/Slx5によりユビキチン化され、タンパク質分解されることが示唆された。
2)前年度に引き続き、Mih1/Cdc25の機能解析を行い、活性制御する因子としてC-キナーゼ(Pkc1)を同定した。Pkc1によるリン酸化はMih1を核外放出させ、機能を低下させることが分かった。G2/M移行期にPkc1活性が下がり、Mih1が核移行して細胞周期進行に正に働き、さらに、ストレス時のチェックポイントとして、Pkc1がMih1をリン酸化し、その核局在を阻害して、Mih1を負に制御していると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mih1/Cdc25 is negatively regulated by Pkc1 in Saccharomyces cerevisiae2013

    • 著者名/発表者名
      Kouitiro Yano
    • 雑誌名

      Genes to Cells

      巻: 18 ページ: in press

    • DOI

      10.1111/gtc.12047

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Structural analysis of compounds with actions similar to local anesthetics and antipsychotic phenothiazines in yeast2011

    • 著者名/発表者名
      Yukifumi Uesono
    • 雑誌名

      Yeast

      巻: 28 ページ: 391-404

    • DOI

      10.1002/yea.1846

    • 査読あり
  • [学会発表] 局所麻酔剤テトラカインによる出芽酵母の翻訳開始阻害機構2011

    • 著者名/発表者名
      上園幸史
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20111213-20111216
  • [学会発表] 出芽酵母Mih1はPkc1により負に制御される2011

    • 著者名/発表者名
      菊池淑子
    • 学会等名
      第44回酵母遺伝学フォーラム
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      20110905-20110907

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公開日: 2014-07-24  

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