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2009 年度 実績報告書

RagA,B/C,DのmTOR情報伝達系における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570007
研究機関九州大学

研究代表者

関口 猛  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (60187846)

キーワード遺伝学 / 遺伝子 / 環境 / 微生物 / シグナル伝達
研究概要

Gタンパク質(RagA, B/RagC, D)がいつ、どこで、どのようにしてmTOR情報伝達系を調節しているかがをあきらかにするのが本研究の目的である。さらに、このGタンパク質と相互作用するタンパク質を単離し解析してきたが、これらの相互作用するタンパク質のmTOR情報伝達系における役割を明らかにすることを目的とする。平成21年度は酵母を中心とした研究を以下のように実施した。また、ヒト細胞からRagCを欠失する株を樹立する研究を開始した。
1. Gタンパク質(Gtr1)が、TOR情報伝達系のどの部分を制御しているのかを明らかにする。
Gtr1, Gtr2の常時活性化タイプ(GTP結合型)の変異遺伝子が、Kog1、Ego1、Gtr1の変異株を相補するか調べた。まず、これらの変異株が低濃度のカフェインに感受性をしめすことを見い出した。kog1をカフェイン耐性とするGtr1, Gtr2の変異株を同定したところ,Gtr2のGTP型が耐性株を多く出す事を見い出した。Gtr1をカフェイン耐性にするのは、Gtr2のGTP型であることを見い出した。
2. Gタンパク質(Gtr1)とTor1の相互作用の意義を調べる。
Gtr1と結合するKog1の最小領域を同定するためにKog1を短く断片化しGtr1と結合するか酵母のtwo hybridの系で調べた。次いで、同定されたKog1の最小結合領域に変異導入PCR法により点突然変異を導入し、Gtr1と結合しないクローンを多数分離した。それらの塩基配列を決定し、導入された突然変異の部位を同定した。
3. mTOR情報伝達系における役割を遺伝的に明らかにするためにRagCの欠失株を樹立する。
この目的を達成するために、人のnalm6細胞のRagC遺伝子を欠失した株を樹立するために、RagCのゲノム遺伝子とヒスチジノール耐性遺伝子を含むターゲッティングベクターを作製しnalm6細胞に導入した。この実験は時間がかかるため平成21年度から開始した。そした、耐性株よりDNAを回収しRagCを半分欠失した株を分離した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The Gtr1p associated with Gtr2p and with Ego1p differently2009

    • 著者名/発表者名
      Wang, et al.
    • 雑誌名

      Gene 437

      ページ: 32-38

    • 査読あり
  • [学会発表] Gtr1-Gtr2複合体のTORシグナル経路における機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      関口猛
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜、横浜市
    • 年月日
      2009-12-11
  • [学会発表] Gtr1-Gtr2複合体形成にロイシンジッパーモチーフが必須である2009

    • 著者名/発表者名
      関口猛
    • 学会等名
      日本遺伝学会第81回大会
    • 発表場所
      信州大学, 松本市
    • 年月日
      2009-09-16
  • [学会発表] Characterization of Gtr1/2 small G proteins2009

    • 著者名/発表者名
      関口猛
    • 学会等名
      The 23rd annual symposium of The Protein Society
    • 発表場所
      マリオットホテル、ボストン、米国
    • 年月日
      2009-07-27
  • [備考]

    • URL

      http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000857/research.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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