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2009 年度 実績報告書

ササ類の群集構造と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570014
研究機関茨城大学

研究代表者

堀 良通  茨城大学, 理学部, 教授 (30125801)

研究分担者 山村 靖夫  茨城大学, 理学部, 教授 (50202388)
キーワードアズマザサ / ミヤコザサ / スズタケ / 最大光合成速度 / 林床植物
研究概要

ササは林床および開放地の重要な植生要素になっており、樹木の更新や林床植物の多様性に大きな影響を与えている。また炭素固定においても大きな役割を持っている。本研究課題は長期継続調査を予定しており、2009年はスズタケ、アズマザサ、ミヤコザサの林床植生に与える影響及び3種の光合成能力の違いを明らかにした。地上部構造:6月の調査では、3種の平均稈長はスズタケ(154cm)、アズマザサ(90cm)、ミヤコザサ(35cm)であった。3種の現存量は、スズタケ(901g/m^2)、アズマザサ(39)、ミヤコザサ(23)であった。スズタケとアズマザサは稈重の割合が高く、ミヤコザサは葉重の割合が高かった。林床植物への影響:6月の調査では、ササが生育していない場所では60種(25m^<-2>)以上の林床植物が観察された。ササ生育地では、アズマザサ(15種)、ミヤコザサ(14種)、スズタケ(3種)と林床植物の種数は急激に減少した。最大光合成速度:林床での夏季(8、9月)の最大光合成速度(Amax)はアズマザサ(7.7μmolCO_2m^<-2>h^<-1>)、ミヤコザサ(7.4)、スズタケ(8.3)であった。開放地の夏季では、アズマザサ(16.5)、ミヤコザサ(14.0)であった。なお、スズタケは開放地では生育していなかった。以上のように、地上部構造はスズタケが圧倒的に大きく、林床植物の多様性に著しい影響を与え、林床植物はほとんど生育していなかった。アズマザサ、ミヤコザサの2種も林床植生に大きな影響を与えた。Amaxは林床での3種は差がなく、また開放地の2種においてもほとんど同じであった。開放地のAmaxは林床の約2倍であり、森林が伐採された時のササの旺盛な成長を予測させた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 青木が原樹海と野尻草原のエコトーンにおけるマイクロスケールでの群落構造の解析2010

    • 著者名/発表者名
      中山智絵
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      東京大学駒場
    • 年月日
      2010-03-16
  • [備考]

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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