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2011 年度 実績報告書

Mg-キラターゼの細胞内シグナル伝達に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 21570035
研究機関東京大学

研究代表者

増田 建  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (00242305)

キーワードクロロフィル / Mg-キラターゼ / 葉緑体 / Genome uncoupled / 遺伝子
研究概要

本研究では、Mg-キラターゼの細胞内シグナル伝達に果たす役割の解明を目的とした。Mg-キラターゼはクロロフィル合成の第1段階であるプロトポルフィリンIXへのMgの配位を触媒する酵素である。Mg-キラターゼはCHLI,CHLD,CHLHの3つのサブユニットから構成される。植物において、核コードの光合成遺伝子は葉緑体の機能状態とリンクしていることが知られている。しかし葉緑体機能が失われても、核コードの葉緑体遺伝子の発現が抑制されないgun(genomu uncoupled)変異体が見出され、その原因遺伝子の多くがCHLHのミスセンス変異であることが明らかとなってきた。従って、Mg-キラターゼはクロロフィル合成系の酵素としてだけでなく、葉緑体から核への情報伝達(レトログレードシグナル)にも関与することが明らかとなってきた。
gun変異がMg-キラターゼ活性に与える影響を調べるため、Mg-キラターゼ活性の再構成系の構築を試みた。既に作成しているMg-キラターゼサブユニットの組換えタンパク質による再構成を試みたが、活性は得られなかった。そこでエンドウ葉緑体のサブフラクションとシロイヌナズナ組換えタンパク質とを組み合わせることで、再構成を行なった。エンドウの可溶性画分とシロイヌナズナのCHLH,GUN4タンパク質を組み合わせることにより、活性を得ることに成功した。
in vivoでの翻訳後制御機構を明らかにするため、前駆体であるALAを添加し、内在のプロトポルフィリンIX量を高めたシロイヌナズナにおけるCHLHタンパク質の蓄積について検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Tetrapyrrole metabolism in Arabidopsis thaliana2011

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, Kobayashi, Masuda
    • 雑誌名

      The Arabidopsis Book

      巻: 9 ページ: E0145

    • DOI

      doi:10.1199/tab.0145

    • 査読あり
  • [学会発表] Interaction of Arabidopsis heme binding protein 5 (HBP5) with heme oxygenase 1 (HYl) in plastids2012

    • 著者名/発表者名
      Lee, Masuda, Mochizuki, Buckhout
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      京都産業大学(京都)
    • 年月日
      20120316-20120318
  • [学会発表] 植物からのヘム抽出法の検討-植物細胞におけるフリーヘムプールの評価-2011

    • 著者名/発表者名
      増田、小林、Espinas, 高橋、望月
    • 学会等名
      日本植物学会第75回大会
    • 発表場所
      東京大学(東京)
    • 年月日
      20110918-20110919
  • [学会発表] Characterization of chloroplast biogenesis in the root of GLK (Golden-2like) overexpressed Arabidopsis2011

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi, Masuda
    • 学会等名
      2012 International Conference on Tetrapyrrole Photoreceptors in Photosynthetic Organisms
    • 発表場所
      Berlin, Germany
    • 年月日
      20110724-20110728
  • [学会発表] Tetrapyrrole in plants-Stories about chlorophyll and heme2011

    • 著者名/発表者名
      Masuda
    • 学会等名
      International Seminar at CNRS Strasbourg
    • 発表場所
      Strasbourg, France(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-01
  • [備考]

    • URL

      http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/masuda_lab/Masuda_Laboratory/Welcome.html

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公開日: 2014-07-16  

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