独自に作成したイネ共発現データベースを用いた遺伝子共発現解析により、フラボンC-配糖体生合成系酵素遺伝子が、カルコン合成酵素、カルコンイソメラーゼ遺伝子と共発現関係にあることを明らかにし、フラボンC-配糖体生合成系の候補遺伝子を得た。イネ各器官におけるフラボノイド分析により総計29種類のフラボン関連ピークを検出し、うち11種類の構造を推定した。配糖化酵素遺伝子を過剰発現させたイネFOXラインのフラボノイド分析を行い、新たな関連ピークをもつラインを見いだした。分子遺伝学的解析とあわせ、これら候補遺伝子の組換えタンパク質の活性測定、植物体への導入により、その機能を検討した。
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