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2010 年度 実績報告書

オートファジーにおいて新規に同定された膜構造体の超微形態解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570069
研究機関工学院大学

研究代表者

馬場 美鈴  工学院大学, 産学共同研究センター, 研究員 (80435528)

キーワード免疫電子顕微鏡 / 電子線トモグラィ / オートファジー
研究概要

酵母のオートファジーにおいて、オートファゴソーム形成初期過程の膜動態について形態学的解析を行った。
1、オートファゴソーム形成に関わる膜蛋白質として同定されたAtg9は、atg1変異株において、Atg9のコピー数を増やしたときにApe1周囲に新規な膜構造体として可視化された。免疫染色によりAtg9はその膜上に検出された。また、atg1変異株は、Atg8-PEがApe1周囲に検出される細胞である。Atg8の免疫反応はAtg9のコピー数の増加によって出現した膜構造体上には顕著には検出されなかった。
2、オートファゴソーム形成に関与する18個のatg変異株のうち、Atg8-PEが検出される6株すべてについて、脂質結合型Atg8-PEを認識する抗体により、反応が検出される細胞内の部位を特定した。いずれもアミノペプチダーゼ1周囲にあり、膜構造体が存在する変異株と、電顕レベルにおいても検出できない変異株の2つにグループ分けされた。
3、脂質化したatg8pが検出される膜構造体は、オートファゴソーム形成において膜の伸長ができずに停止している状態を維持していると考えている。膜構造体が検出される変異株の中から、一つの変異株を選択し、その後の解析を行った。アミノペプチダーゼ1と脂質化したatg8pが検出される構造体近辺の詳しい解析には、0.5ミクロンの厚さの切片を作製し、複数の連続傾斜画像の取旨得を試みた。各々の画像において興味ある形態を示した。これらの画像の3次元再構成像及びセグメンテイションは連携研究者が現在解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The conserved oligomeric Golgi complex is involved in double-membrane Vesicle formation during autophagy.2010

    • 著者名/発表者名
      Yen WL, Shintani T, Nair U, Cao Y, BaBa M, Klionsky DJ
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology

      巻: VOL.11 ページ: 101-114

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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