アスキジア科のホヤは高選択的に遷移金属の一種バナジウム(V)イオンを最大350mMに濃縮し、その大部分を三価に還元している。最近、Vanabin2はグルタチオン(GSH)が共存すると五価Vイオンを四価に還元する新規のmetal redoxタンパク質であると考えるに至った。本研究では、ホヤのTrx/ Grx系の探索を行い、NADPH、グルタチオン還元酵素(GR)、GSH、Trx/ Grx、Vanabinに至る一連のカスケードが、SH-SS交換反応を介して電子伝達を行い、Vの酸化・還元反応に共役していることを実証した。
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