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2009 年度 実績報告書

昆虫の空間行動の神経基盤:新たな行動―神経活動計測システムの開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 21570079
研究機関長崎大学

研究代表者

岡田 二郎  長崎大学, 環境科学部, 准教授 (10284481)

キーワード神経行動学 / 脳・神経 / 昆虫 / 空間行動 / 空間認知
研究概要

本研究の目的は、昆虫の空間行動の神経機構について、行動遂行中の非拘束動物から中枢ニューロン活動を記録することにより、網羅的かつ体系的に調べることである。実施課題は大きく分けて以下の2つからなる。1)代表者がこれまでに開発してきた行動-神経活動計測システムに、可動な複数の電極からなるユニットを新規追加し、完全実用版に仕上げる。2)この新たな実験システムを昆虫(主としてコオロギ)の空間行動に適用し、微小な脳であるがゆえに可能な行動-中枢ニューロン連関の網羅的調査をおこなう。初年度は、新システムを構成するサブシステムの設計、試作、実用試験を中心におこなった。以下にその詳細を記す。
【可動多点電極ユニット】圧電素子を利用した超小型リニアアクチュエータの先端部にワイヤ電極を取付けた可動電極ユニットを試作し、実際の動物(コオロギ)への適用試験をおこなった。可動電極ユニットは最終的に自由歩行する昆虫に搭載予定であるが、現段階ではトレッドミル上を拘束歩行するコオロギに対して単極または2極の電極ユニットを適用中である。これまでに毎実験あたり数個程度の前大脳ニューロンのスパイク活動について、長時間(1時間以上)安定して記録できる性能を達成した。
【行動-神経活動計測システムへの組込み】可動電極ユニットと並んで重要なサブシステムである多極アクティブスリップリングについて、設計および製作を完了した。本年度の当初目標としては、多極アクティブスリップリングと可動多点電極ユニットを既存の行動-神経活動計測システムへ組込み、実用試験の開始をめざしていたが、これらについては次年度課題として残された。今後、昆虫搭載型の可動多点電極ユニットの完成を待って早急に取組み、来年度前半を目途に完全実用化を達成したい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 触覚刺激に対するフタホシコオロギの行動応答2009

    • 著者名/発表者名
      赤嶺斉亮、岡田二郎
    • 学会等名
      日本比較生理生化学会年次大会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター
    • 年月日
      2009-10-23
  • [学会発表] コオロギの歩行に関連した前大脳ニューロンの活動様式2009

    • 著者名/発表者名
      甲斐加樹来、岡田二郎
    • 学会等名
      日本動物学会年次大会
    • 発表場所
      静岡コンベンションアーツセンター
    • 年月日
      2009-09-19
  • [学会発表] 非拘束コオロギにおける前大脳ニューロンの活動と体移動の関係2009

    • 著者名/発表者名
      甲斐加樹来、岡田二郎
    • 学会等名
      日本動物学会九州支部大会
    • 発表場所
      宮崎大学
    • 年月日
      2009-05-23
  • [備考]

    • URL

      http://www.env.nagasaki-u.ac.jp/kyouiku/shoukai_67.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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