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2010 年度 実績報告書

クロララクニオン藻で初めての細胞分裂様式の解明およびその多様性と進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21570090
研究機関筑波大学

研究代表者

石田 健一郎  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (30282198)

キーワード植物 / 進化 / 二次共生 / クロララクニオン藻 / 藻類 / 細胞分裂 / 同調培養
研究概要

本研究は、クロララクニオン藻の主要系統群全てについて、タイムラプスビデオ解析、間接蛍光抗体法、電子顕微鏡などにより、細胞分裂過程の微小管の動態まで含めた詳細な観察を行ない、クロララクニオン藻の分裂様式の特徴を明確にするとともに、群内の細胞分裂様式の多様性を把握し、これまでに明らかとなっている細胞形態と生活様式の進化をベースとして、クロララクニオン藻における細胞分裂様式の進化を明らかにすることを目的としている。当該年度は、特に全ゲノム解読が進行中のクロララクニオン藻Bigellowiella natansについて、核分裂の過程を形態学的に明らかにすることを試みたが、細胞の同調率が低いことがわかり、同調培養系の確立に重点を置いた。その結果、初期細胞密度1×10^5cells/mlで培養をスタートし、直後に48時間の連続暗期を1回挿入後2回目の暗期にある程度細胞周期の同調が得られることが判明した。これにより、細胞分裂過程の形態学的把握にむけた道筋を作ることができ、分裂様式の把握だけでなく、クロララクニオン藻細胞に関する様々な研究に有用な成果を上げることができた。本研究の成果は、4件の国内学会・シンポジウムにおける発表中で公表した。また関連事項として、オルガネラ分裂等の分裂関連タンパク質の機能の多様性と進化を今後理解していく土台となる、クロララクニオン藻の葉緑体へのタンパク質輸送機構について、論文にまとめた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Amorphochlora amoebiformis gen. et comb.nov.(Chlorarachniophyceae).2011

    • 著者名/発表者名
      Ishida K., et al.
    • 雑誌名

      Phycological Research

      巻: 59 ページ: 52-53

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Internal plastid-targeting signal found in a RubisCO small subunit protein of a chlorarachniophyte alga.2010

    • 著者名/発表者名
      Hirakawa Y., Ishida K.
    • 雑誌名

      The Plant Journal

      巻: 64 ページ: 402-410

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characterization of periplastidal compartment targeting signals in chlorarachniophytes.2010

    • 著者名/発表者名
      Hirakawa Y., et al.
    • 雑誌名

      Molecular Biology and Evolution

      巻: 27 ページ: 1538-1545

    • 査読あり
  • [学会発表] クロララクニオン藻Bigelowiella natansにおける細胞分裂過程の解明に向けた同調培養系の確立2011

    • 著者名/発表者名
      藤田咲也・石田健一郎
    • 学会等名
      日本藻類学会第35回大会
    • 発表場所
      富山大学・富山
    • 年月日
      2011-03-27
  • [学会発表] タンパク質輸送から見た二次葉緑体の獲得と維持2010

    • 著者名/発表者名
      石田健一郎・平川泰久
    • 学会等名
      第33回分子生物学会年会ワークショップ「細胞内共生オルガネラが駆動する生物進化と多様性」
    • 発表場所
      神戸国際展示場・神戸
    • 年月日
      2010-12-09
  • [学会発表] 二次共生における共生者核の運命2010

    • 著者名/発表者名
      石田健一郎
    • 学会等名
      染色体学会第61回年会シンポジウム2「藻類ゲノムの最前線」
    • 発表場所
      東邦大学習志野キャンパス・千葉
    • 年月日
      2010-11-05
  • [学会発表] 多核ステージを含むクロララクニオン藻P314株の生活環2010

    • 著者名/発表者名
      工藤敦子, 石田健一郎
    • 学会等名
      日本植物学会第74回大会
    • 発表場所
      中部大学、春日井・愛知
    • 年月日
      2010-09-11

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公開日: 2012-07-19  

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