• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

カワトンボ類の交尾器の左右非対称性:その機能と進化パターン

研究課題

研究課題/領域番号 21570099
研究機関首都大学東京

研究代表者

林 文男  首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (40212154)

キーワード進化 / 精子競争 / 配偶行動
研究概要

日本に生息するカワトンボ類全種(アサヒナカワトンボ,ニホンカワトンボ,クロイワカワトンボ,アオハダトンボ,ミヤマカワトンボ,バグロトンボ,リュウキュウハグロトンボ),中国に生息するMnais属の1種,メキシコに生息するHetaerina属の1種に関して,オスの交尾器の左右非対称性と,メスの交尾嚢と受精嚢への精子の貯蔵比のデータを初年度に得たが,今年度はさらにリュウキュウハグロトンボの奄美大島,徳之島,沖縄本島の各個体群について同様の調査を行い,また,北アメリカに生息するCalopteryx maculataの野外調査を行った.これらの結果をDNAの塩基配列に基づく系統樹上に示すと,左右対称な交尾器が祖先形であり,左右非対称性は1回だけの起源に基づいていた.しかし,非対称性には種ごとに程度の差があり(やや非対称な種から顕著に非対称な種まで),メスの精子の貯蔵様式との相関が認められた.それをさらに確かめるためには,今後,東南アジアおよびヨーロッパの種の観察が必要である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 雌雄の拮抗的共進化:カワトンボ類の精子の掻き出しは左利き?2011

    • 著者名/発表者名
      林文男
    • 学会等名
      第17回つくば進化生態学セミナー
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2011-01-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi