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2010 年度 実績報告書

脂質受容体に働くペプチドリガンドの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21570128
研究機関群馬大学

研究代表者

武田 茂樹  群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80282854)

キーワードGタンパク質共役受容体 / TGR5 / GPCR-Gα融合タンパク質 / ランダムペプチドライブラリー
研究概要

ペプチドライブラリーとしては、Ac-0_10_2XXXX-NH_2、Ac-XX0_30_4XX-NH_2、Ac-XXXX0_50_6-NH_2の配列をもつ1200種類のライブラリー(Xは20種類のアミノ酸の混合物、0はある特定のアミノ酸)を用いた。
スクリーニシグはTGR5-Gsα融合タンパク質を用いてアゴニスト依存的な[^<35>S]GTPγS結合活性を測定し定量化すること行った。一次スクリーニングではそれぞれ400種類からなるサブライブラリーをスクリーニングし、Ac-0_10_2XXXX-NH_2の結果から0_1O_2として適しているアミノ酸配列として3種類、Ac-XX0_30_4XX-NH_2の結果から0_30_4として適しているアミノ酸配列として2種類、Ac-XXXX0_50_6-NH_2の結果から0_50_6として適しているアミノ酸配列として3種類を候補として得た。これらのアミノ酸配列を組み合わせると3x2x3=18通りのペプチドが候補として考えられる。このうち、8種類を実際に合成して二次スクリーニングを行った。そのうち、Ac-WLFLHV-NH_2の配列からなるペプチドはわずかながらTGR5を活性化するアゴニストとしての性質を示し、そのEC_<50>は約630nMであった。また、Ac-WVFLIV-NH_2の配列からなるペプチドはわずかながらTGR5を不活性化するアンタゴニストとしての性質を示し、そのIC_<50>は約15nMであった。結果、活性は低いながらTGR5の新規リガンドとなる可能性のあるペプチドとして2種類の配列を得ることができた。今回の結果では、アゴニストのスクリーニングからアンタゴニストが得られたことが特徴的である。これはアゴニスト結合の受容体構造とアンタゴニスト結合の受容体構造がかなり似ていることをしめしている。わすかのリガンドの構造の違いが、アゴニスト結合型の受容体により結合しやすい場合にはアゴニストとして働き、アンタゴニスト結合型の受容体に結合しやすい場合にはアンタゴニストとしてふるまうと考えちれる。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The host-binding domain of the P2 phage tail spike reveals a trimeric iron-binding structure2010

    • 著者名/発表者名
      E.Yamashita, et. al.
    • 雑誌名

      Acta Cryst.F1

      巻: in press

    • 査読あり
  • [学会発表] 「カイコによるヒト・動物医薬品開発」の近況報告2011

    • 著者名/発表者名
      武田茂樹
    • 学会等名
      ファイブロバイオ工学セミナー
    • 年月日
      2011-02-18
  • [学会発表] GPR84の機能解析を目指したアゴニスト探索2010

    • 著者名/発表者名
      小山雄大、武田茂樹, 他
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      兵庫県・神戸市
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] バクテリオファージMu基盤タンパク質gp46のX線結晶解析に向けた精製2010

    • 著者名/発表者名
      金澤悠子、武田茂樹, 他
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      兵庫県・神戸市
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] カイコ発現系を用いたオピオイドμ受容体T4L融合タンパク質(MOR-T4L)の発現と可溶化2010

    • 著者名/発表者名
      大崎真希、武田茂樹, 他
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      兵庫県・神戸市
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] 遺伝子改変カイコによるヒトオピオイド受容体の発現とその解析2010

    • 著者名/発表者名
      武田茂樹
    • 学会等名
      日本繊維機械学会関東支部
    • 年月日
      2010-11-24
  • [学会発表] 生物内でのたんぱく質の超分子構造2010

    • 著者名/発表者名
      武田茂樹
    • 学会等名
      高分子学会関東支部茨城・群馬・栃木地区合同活動講演会
    • 年月日
      2010-11-05
  • [学会発表] P2ファージテイルスパイクタンパク質gpVの解析2010

    • 著者名/発表者名
      武田茂樹
    • 学会等名
      大阪大学蛋白質研究所セミナー
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] アゴニスト結合型5-oxo-ETE受容体モデルの変異体を用いた検証2010

    • 著者名/発表者名
      武田茂樹、田中麻衣
    • 学会等名
      日本脂質生化学会
    • 発表場所
      群馬・渋川市
    • 年月日
      2010-06-14
  • [備考]

    • URL

      http://chem-bio.gunma-u.ac.jp/~stakeda-lab/index.html

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公開日: 2012-07-19  

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