ヒト・メチオニン合成酵素、メチオニン合成酵素還元酵素(MSR)、及びメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の組み換え体酵素の発現・精製に成功し、解析を行った。MSR遺伝子で知られる共通遺伝子多型(66A> G)は、タンパク質機能に影響を及ぼさなかった。また、重篤なMTHFR欠損患者の遺伝子変異による酵素の性質の変化に関して生化学的な根拠を得た。さらに、好熱性細菌であるThermus thermophilus HB8由来MTHFRをモデルとして使用することで、これらの遺伝子変異の影響について構造生物学的な解釈を付け加えることに成功した。
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