研究課題
1.研究目的本プロジェクトの目的は、タンパク質の構造と機能を予測するパイプラインを構築し、それを免疫に重要なタンパク質に応用することである。2.研究の重要性これまでに判明している配列の数とタンパク質構造の数には大きな差がある。現時点で、GenBankの登録件数(約1.5億件)に対するProtein Data Bank (PDB)への登録タンパク質件数(約8万件)の比は0.05%である。そのため、タンパク質構造の理解には構造予測が重要となっている。予想される構造ドメインの数が千個~3千個と推定されることから、PDBの登録情報にテンプレート・ベース・アライメント法を用いることで、残りの構造を予測が可能である。3.結果2011年度は、構造ベースのタンパク質機能予測パイプラインを改良し構築した。(http://sysimm.ifrec.osaka-u.ac.jp/pipeline5/にてアクセス可能)このパイプラインは、マルチプルスレッディングアルゴリズムを使ってクエリー・テンプレート・アライメントを構築し;このアライメントをフラグメントベースのモデル化パッケージSpannerを使って、3D構造に自動的に変換し;スパナーモデルを自動的にfunctionalannotationツールSeSAWに送り出す。重要な改良点はSpannerにOSCAR力場を加えたことで、他の力場よりも、側鎖のスコアリングに高い性能を発揮し、ループ全体でも高い性能であった。
すべて 2011 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 12件) 備考 (1件)
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