研究概要 |
本研究では光駆動性イオンポンプであるロドプシンイオンポンプの光エネルギーから電気化学的エネルギーへの変換の性質を調べるために,その一種であるバクテリオロドプシンを高分子薄膜の表面に吸着させ,光照射に伴う電気応答を種々の条件で測定した.その結果バクテリオロドプシンの光起電力は光強度には依存しないがpH 6付近に最大値を持つことが分かった.また,バクテリオロドプシンと類似したプロテオロドプシンにバクテリオロドプシンと同様のアミノ酸残基を導入する実験を行い,プロテオロドプシンによるプロトンの脱着のpH依存性が変化することを発見した.イオンポンプ一般に関する理論モデルの構築を行った.
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