• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

DLK-JNKシグナル系による細胞内輸送制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 21570184
研究機関横浜市立大学

研究代表者

平井 秀一  横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (80228759)

キーワード細胞内輸送 / JNK / JIP / キネシン / 微小管
研究概要

細胞の増殖、分化や細胞が持つ独特の機能の発現は遺伝子発現制御の他に、合成したタンパク質(或いは脂質、糖、核酸)を適所に配置するための細胞内輸送制御に大きく依存しており、細胞内輸送の異常は様々な疾患の原因となる。我々はDLK-JNKシグナル系を切り口に、モータータンパク質或は細胞骨格を介した細胞内輸送制御の分子機構解明に向けた研究を進めている。モータータンパク質を介した制御に関しては、JIP1によるキネシンモーターの活性制御に焦点を当てた研究を展開している。JIP1はDLK-JNK経路の足場となると伴に、モーター分子であるキネシンとも結合するタンパク質で、これとJNK及びキネシンとの結合様式の詳細な解析を行った結果、JIP1分子上にキネシンとの結合を制御する領域のあることを見出した。さらにこの領域に結合するタンパク質を同定し、これが細胞内におけるキネシン活性化にどの程度寄与しているかを現在検討している。一方細胞骨格を介した制御に関しては、DLK-JNKシグナル系がキネシン、ダイニンといったモーター分子の足場となる微小管の安定性の制御に関わることを見出した。これは大脳皮質神経細胞初代培養を用いたRNAiベクター導入実験によりDLK、 JIP1の軸索形成における機能を検定する実験システムを用いたもので、現在その分子基盤解明に向け微小管のダイナミクスを制御するタンパク質がMUK/DLK-JNK経路のターゲットとなる可能性について検討を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] がん細胞を知る -分子レベルで見た正常細胞との違い-2010

    • 著者名/発表者名
      平井秀一
    • 雑誌名

      Medical Technology 38

      ページ: 503-506

  • [学会発表] Regulatory mechanism for Kinesin-1 motor activity through JIP12009

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Satake, 他3名
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会、第81回日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] JNK as a coordinator of microtubule modulation facilitating axon formation2009

    • 著者名/発表者名
      Syu-ichi Hirai, 他3名
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会、第81回日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-11
  • [備考]

    • URL

      http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~ohnos//research/dlk.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi