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2011 年度 実績報告書

mRNA核外輸送と転写、翻訳との機能的カップリング

研究課題

研究課題/領域番号 21570195
研究機関大阪大学

研究代表者

片平 じゅん  大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (30263312)

キーワード核-細胞質間輸送 / mRNA / 翻訳制御 / 熱ショック遺伝子
研究概要

新たに転写されたmRNAを効率よくタンパク質に翻訳する機構は、様々な刺激に応答して活性化された遺伝子を適切な時期に機能させるためとりわけ重要であり、ストレス応答、細胞分化をはじめとした多細胞生物における高次生命機能発現の基盤となる。転写の場である核と翻訳の場である細胞質とが核膜により物理的に隔てられている真核生物では、このような時空間的に制御された遺伝子発現を可能にするため、mRNAの転写、プロセシング、核外輸送、翻訳といった遺伝子発現の諸段階に関わる因子が相互に緊密に連携し、各素過程が機能的に共役している。TREX複合体は、mRNAの転写、プロセシングと核外輸送の過程を機能的に共役させる因子として知られているが、翻訳過程においてどのような役割を果たしているのかは、これまでに明らかにされていない。熱ストレス下におけるTREX複合体の機能の解明を目指すとともに、新規アダプター分子として申請者が同定したTREX複合体構成因子であるThoc5の機能解析を進め、その新規機能を探索することで、mRNA核外輸送とキャップ非依存性翻訳のカップリングの可能性を解析し、TREX複合体に依存したmRNA核外輸送経路の生物学的な意義を明らかにすることを目的として、本申請研究を行なった。この目的達成のために、これまでに同定してきたTREX複合体結合タンパク質のうち、翻訳制御やmRNAプロセシングに関わるタンパク質因子のいくつかのリコンビナントタンパク質を作成し、TREX複合体構成因子の一つであるThoc5との結合を解析した。また、クロマチン免疫沈降法により、TREX複合体結合タンパク質の熱ショック遺伝子座における動態を解析した。さらに、いくつかのTREX複合体結合タンパク質については、特異抗体を作成し、その細胞内局在を解析した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Nucleo-cytoplasmic transport of microRNAs and related small RNAs2011

    • 著者名/発表者名
      Katahira, J. and Yoneda, Y.
    • 雑誌名

      Traffic

      巻: 12 ページ: 1468-1474

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cell type-dependent gene regulation by Staufen2 in conjunction with Upf12011

    • 著者名/発表者名
      Miki, T., et al
    • 雑誌名

      BMC Mol.Biol.

      巻: 12 ページ: 48

    • DOI

      doi:10.1186/1471-2199-12-48

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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