研究課題
細胞内の大規模な分解機構であるオートファジーには多くの蛋白質が関与している。とくにAtgと呼ばれるオートファゴソームの形成に関与する一群の分子群が存在し、我々を含めこれまで多くの研究がなされてきた。今回、これらオートファジーに関与する分子を網羅的に探索する方法を開発し、ゲノムワイドにスクリーニングを行った。これまで開発したオートファジーの定量的なアッセイ法を、酵母遺伝子破壊株ライブラリーに導入し、すべての遺伝子破壊株でオートファジー活性を測定した。これまで、知られていたAtg破壊株はほぼ全て捕捉されたことから、極めて網羅性の高いスクリーニングが完遂された。この結果得られたNPR2とNPR3変異株は、窒素源飢餓のシグナルをTorプロテインキナーゼに伝達するまでのプロセスが欠損していることが明らかとなった。その他、新規のオートファジー関連遺伝子が同定され、それらに関して機能解析を進行中である。
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Traffic 4
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