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2009 年度 実績報告書

Rap1-RAPL-Mst1シグナルによる動態制御のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21570207
研究機関関西学院大学

研究代表者

片桐 晃子  関西学院大学, 理工学部, 教授 (00322157)

キーワードインテグリン / 遊走 / 接着 / 小胞輸送 / Mst1 / 低分子G蛋白質 / ケモカイン / リン酸化
研究概要

免疫細胞の動態に重要なインテグリンを介する接着・遊走は、Rap1-RAPL-Mst1シグナルにより、細胞内からの極性輸送によって制御されていることが示唆されている。動態制御の分子基盤を明らかにするため、インテグリンの小胞輸送に関与するRab分子を探索するとともに、Mst1によってリン酸化される下流標的分子を解析した。
インテグリンの接着制御に関与するRab family GTPases68種類を、Cos細胞へRAPL/Mst1と共発現させ、局在が一致するものを選び出し、それらの優性抑制型をBAF/LFA-1細胞へ導入し、LFA-1/ICAM-1を介する接着および遊走への影響を検討した。RAPL/Mst1と共局在し、その優性抑制型の過剰発現により顕著にLFA-1/ICAM-1依存性の接着・遊走を抑制するRab分子が明らかとなった。さらに、その分子の野生型とGST融合蛋白質が、ケモカイン刺激後、核周辺から先端膜へ移行しLFA-1とともにクラスター形成することが明らかとなった。
Mst1の下流標的分子を解明するため、Hippoホモログ分子Mob1及びリン酸化プロテオミックスによって同定された候補分子群について解析した。Hippoホモログ分子Mob1分子の35番目のスレオニンのリン酸化を検討した結果、Rap1V12による上昇は認められず、Hippo経路は接着制御には関与しないことが示唆された。また、リン酸化プロテオミックスによって同定されたMst1のリン酸化基質候補の4回再現性良くRap1V12発現細胞で上昇し、Mst1ノックダウンによって低下した3分子についてcDNAを単離し、これらの分子のMst1との会合及びリン酸化をin vitroで解析した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rap1 controls lymphocyte adhesion cascade and interstitial migration within lymph nodes in RAPL-dependent and-independent manners.2010

    • 著者名/発表者名
      Katagiri, K
    • 雑誌名

      Blood 115

      ページ: 804-14

    • 査読あり
  • [学会発表] Regulation of lymphocyte polarization and motility by Rab proteins2009

    • 著者名/発表者名
      吉田行輝
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2009-12-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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