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2010 年度 実績報告書

脊椎動物内耳・三半規管の形態形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570216
研究機関東北大学

研究代表者

舟橋 淳一  東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (00270827)

キーワードゼブラフィッシュ / Sox5 / トランスジェニック / 三次元タイムラプス解析 / ニワトリ胚
研究概要

「形づくり」に関わる情報がゲノム上にいかにしてコードされているかという問題の解明が最終目標で、そのためのモデル系として脊椎動物の三半規管の形態形成過程を選んだ。本課題では、ニワトリとゼブラフィッシュをモデル生物として用いて、それぞれの利点を最大限に利用しつつ、細胞レベルと組織レベルでの解析をタイムラプス撮影などを駆使して行うとともに、この現象に関わる遺伝子のクローニングと機能解析も進めてきた。さらに二つの生物種での結果を比較することなどから、形態形成のメカニズムの解明を目指している。
ゼブラフィッシュのエンハンサートラップ系統(SAGFF237B)は、三半規管形成の初期段階でおこる耳胞内部への上皮の突出の形成・伸長あるいは融合の過程で興味深いGFPの発現パターンを示す。解析の結果、トラップされた遺伝子はSox5であることがほぼ確実となった。モルフォリノオリゴヌクレオチドを用いた遺伝子ノックダウン(機能阻害)により内耳の形態形成が阻害され、mRNAの注入によりその表現型は回復出来た。内耳における発現のパターンから、Sox5は三半規管形成の初期段階で重要な働きをしていると予想されたため、三次元タイムラプス解析により、上皮の形態形成運動にどのような変化が見られるか詳細な観察・解析を行っている。
一方ニワトリ胚を用いた解析では、Sox5に特異的な抗体を用いた免疫組織化学による正常胚での発現パターンの解析が進行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 三半規管形成機構におけるSox5の機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      谷野俊平, 阿部玄武, 川上浩一, 仲村春和, 舟橋淳一
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2010-12-10
  • [学会発表] 共焦点三次元タイムラプス・イメージンク2010

    • 著者名/発表者名
      舟橋淳一
    • 学会等名
      第43回日本発生生物学会大会
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      2010-06-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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