• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

脊椎動物内耳・三半規管の形態形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21570216
研究機関東北大学

研究代表者

舟橋 淳一  東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (00270827)

キーワードSox5 / ゼブラフィッシュ / ニワトリ胚 / 三次元タイムラプス
研究概要

「形づくり」に関わる情報がゲノム上にいかにしてコードされているかという問題の解明が最終目標で、そのためのモデル系として脊椎動物の三半規管の形態形成過程を選んだ。本課題では、ニワトリとゼブラフィッシュをモデル生物として用いて、それぞれの利点を最大限に利用しつつ、細胞レベルと組織レベルでの解析をタイムラプス撮影などを駆使して行うとともに、この現象に関わる遺伝子のクローニングと機能解析も進めてきた。さらに二つの生物種での結果を比較することなどから、形態形成のメカニズムの解明を目指している。
ゼブラフィッシュのエンハンサートラップ系統(SAGFF237B)は、三半規管形成の初期段階でおこる耳胞内部への上皮の突出の形成・伸長あるいは融合の過程で興味深いGFPの発現パターンを示す。解析の結果、トラップされた遺伝子は Sox5 であることが確実となった。モルフォリノオリゴヌクレオチドを用いた遺伝子ノックダウン(機能阻害)により内耳の形態形成が阻害され、mRNA の注入によりその表現型は回復出来た。内耳における発現のパターンから、Sox5 は三半規管形成の初期段階で重要な働きをしていると予想されたため、三次元タイムラプス解析により、上皮で Sox5 を発現する細胞の形態形成運動の詳細な観察・解析を行った。その結果、上皮突出の先端に位置する Sox5 発現細胞は、突出形成前からその発現を開始し、突出の融合後も発現を続けることや、より突出の基部に近い Sox5 発現細胞は、その形態を突出の伸長方向に対して細長く変化させることで、突出の伸長に寄与していることなど、様々な現象が明らかになった。
一方ニワトリ胚を用いた解析では、Sox5 に特異的な抗体を用いた免疫組織化学による正常胚での発現パターンの解析を行い、非常に興味深い発現パターンを見いだした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Electroporation: Past, present and future2013

    • 著者名/発表者名
      Harukazu Nakamura and Junichi Funahashi
    • 雑誌名

      Develop. Growth Differ

      ページ: 15-19

    • DOI

      DOI:10.1111/dgd.12012

    • 査読あり
  • [学会発表] Time-lapse imaging system with shell-less culture chamber2012

    • 著者名/発表者名
      舟橋淳一、仲村春和(舟橋淳一)
    • 学会等名
      7th International Chick meeting
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      20121114-20121118
  • [学会発表] 光るゼブラフィッシュで”観る”内耳の発生2011

    • 著者名/発表者名
      舟橋淳一
    • 学会等名
      加齢研シンポジウム「発生生物学の適応放散」
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      20111021-20111021
  • [学会発表] Essential roll of SOX5 in the semicircular canal development of zebrafish2011

    • 著者名/発表者名
      谷野俊平、阿部玄武、川上浩一、仲村春和、舟橋淳一(舟橋淳一)
    • 学会等名
      第44回日本発生生物学会年会
    • 発表場所
      沖縄県宜野湾市
    • 年月日
      20110518-20110521
  • [備考] 研究の概要(Research & News)

    • URL

      http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/molneuro/Dept_Mol_Neurobiol/Research_%26_News/Research_%26_News.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi