研究課題
アフリカツメガエル幼生の尾部再生過程における、細胞の挙動と遺伝子発現を、個々の細胞レベルで明らかにする目的で以下の研究をおこなった。1. エレクトロポーレーションにより標識した結果、切断面から一定距離にある表皮細胞は、ほぼすべて切断面方向へ移動することがわかった。2. 二層の表皮細胞は、移動過程で一層に変化した。3. 二層のうち表面の層にある細胞だけが、切断面に移動し、傷口を被った。4. 単離した脊索細胞から作製したcDNAライブラリー由来のクローンを、ランダムに配列決定することにより、脊索で強く発現する遺伝子、さらには、脊索の分化に対応して発現上昇する遺伝子を複数同定した。5. 培養脊索細胞の最終分化(液胞化)は、FGFにより阻害され、hedgehogにより促進されることがわかった。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
Mech.Dev. 126
ページ: 56-67
Electroporation in the regenerating tail of the Xenopus tadpole. In Electroporation and Sonoporation in Developmental Biology. (Ed.H.Nakamura)(Springer, Tokyo)
ページ: 239-247